DJI RS 3 Mini:ソニーαシリーズのカメラが載る小型軽量ジンバルの実力を試す!

AppBank

民生用ドローンのトップメーカーとして知られるDJIは、空撮用カメラで培った技術を投入した〝地上用〟の撮影機材でも優れた製品を提供しています。同社が2023年1月に発売したジンバル(スタビライザー)「DJI RS 3 Mini」もそのひとつ。


» DJI RS 3 Mini|DJI ストア

カメラにジンバルを装着すると、手持ちでもブレや揺れの少ない滑らかで見やすい動画が撮影できます。また、こうしたスムーズな映像は編集時に速度調整などをするとインパクトのある動画になるので、とってもおもしろいのです。

動画:DJI RS 3 MiniでBrollを試し撮り!

「DJI RS 3 Mini」とミラーレスカメラをセットにすると実際にどんな動画をつくれるのか、30秒ほどでサクッとわかる動画を以下でご覧ください。



↑ タップ/クリックして、YouTubeで動画を再生(YouTubeが開きます)

最近のミラーレスカメラは〝センサーシフト式〟と呼ばれる優秀な手ぶれ防止機能が搭載されていることがほとんどです。けれども、上記の動画のように「大きく動きながら撮影」した場合にはやはりブレや振動が気になります。一方、ジンバル(スタビライザー)を使えば、歩きながらの撮影でも揺れがすくない映像がつくれるのが魅力です。

今回は「DJI RS 3 Mini」をメーカーから借りることができたので、その外観と使い勝手をチェックしてみましょう。

DJI RS 3 Mini 外観フォトレビュー

このジンバルは本体重量が795gと軽量なわりに、ソニーの「α7 IV」と「24-70mm F2.8 GM」をといったプロ用機材を搭載できるのが魅力。いわば〝トラベル・サイズ〟のボディで〝フル・スペック〟のジンバルパワーを備えたモデルと言えるでしょう(REDやARRIのカメラが搭載できないとフルスペックだと言えないという方、ごめんなさい 笑)。

今回は中型のミラーレスカメラとしてソニーの「α6600」とタムロンの「17-28 F 2.8」を装着した状態でテスト撮影をしました。合計重量は実測で1,122gです。

縦向きでの撮影が標準キットでできる点が「DJI RS 3 Mini」の特徴。いま、ソーシャルメディアでトレンドとなっているショート動画は標準が縦長なので、そこにあわせた仕様となっているわけです。

ジンバルのアーム部分にはメモリがついています。バランスがとれる位置を機材ごとにメモしておけば設定がスムーズにできます。

1.4インチのタッチ対応ディスプレイを備えており、直感的に操作できます。

グリップ上部にはトリガーとダイヤルを搭載。トリガーは〝ジンバルの標準〟という感じでどの機種にもありますが、ダイヤルがあるのは比較的新しい機種のみ。Bluetoothで接続することで、対応カメラのフォーカス(ピント)やズームを操作可能です。

ミニ三脚が付属するので、カメラを着脱したりバランスをとる際に便利。

レバー類はすべて金属製。実用的な堅牢性だけでなく、触れた際の高級感やデザイン性も高く、一流の道具という印象が感じられます。やっぱり、撮影のときに気分が盛り上がるって、大事なんですよ。

ロックスイッチを備え、3軸すべてを固定できます。

カメラを取り付けるプレートにはネジにツマミがついており、工具なしで着脱ができます。コレがなくても、10円玉などで代用はできるのですが……そういう一手間ってけっこうフラストレーションになるんです。なので、こういう細かい作り込みの良さは大事。神は細部に宿るといいますから。

収納時のサイズ感を「iPhone 14 Pro Max」と比べたところ。さすがに「スマホサイズ」とは言えませんが、デイパックに入れて運べるサイズ感です。

インプレ:DJI RS 3 MiniでBrollを使ってみた!

カメラを載せてバランスをとったら、次はオートチューン。ジンバルがブルブルと震えて、上に載せたカメラの重さを感じる(?)ことでモーターの出力などを自動で調整する機能です。

今回は全て縦位置で撮影をしてみました。

半日程度使ってみた印象は「すでに完成の域だな」という感じ。片手で扱える軽さながら、保持力も十分。ビルを撮影する際に下から一気にチルトアップしてもバランスが崩れることはありませんでした。縦向きのほうが横向き撮影より不安定になるはずですが、実用性は十分です。

車載で風が強く当たるような場合はより大型のジンバルのほうが良さそうですが、1人のラン&ガンで撮る場合は「DJI RS 3 Mini」軽さと小ささは正義。SNSの動画やVlogなどで、ワンランク上の撮影を目指したい人は、ぜひ、以下のリンク先から製品をチェックしてみてください。

DJI RS 3 Mini が対応するおもなカメラ

  • ソニー:A7M4, A7S3, FX3, A7M3, A7R5, A7R4, A7R3, A7C, ZV-E10, A6400, A6600, A6500, A6300, A6100, A6000, RX100 VII, A9 II, A9, A7M2, A7R2, A752, A1
  • キヤノン:EOS R7, EOS R6, EOS REOS R, EOS RP, G7X 3, EOS M50, EOS M50 II, EOS M6 II
  • パナソニック:S5 I1, S5, G9, GH6, GH5, GH5S, GH4, GH3
  • 富士フイルム:X-T30 I1, X-T30, X-H2S, X-H1, X-S10, X-T4, X-T3, X-T2, X-E3, X-100V
  • ニコン:Z5, Z7 II, Z6 II, Z7. Z6, Z50, Z30, Zfc

※最新の対応カメラリストはDJIオフィシャルサイトでご覧ください

DJI RS 3 Mini のスペック

  • 対応するおもなカメラ:Sony α7シリーズ、キヤノンEOS Rシリーズ、ニコンZシリーズ、など
  • 本体重量:795g
  • バッテリー駆動時間:最長約10時間
  • 充電時間:約2時間30分
  • 搭載可能重量:最大約2kg(レンズやボディの形状によりバランスできない場合もあります)

Category technology,gadget テクノロジー, ガジェット

Source