【なぜ】ウマ娘にドハマりして課金もしていた人がいきなりソシャゲを辞めた理由

ロケットニュース24

アニメのヒットから始まりアプリも大ヒットした『ウマ娘 プリティーダービー』。ソシャゲやアニメ好きの枠を飛び越えて広まっているアプリの1つと言えるだろう。事実、私(中澤)も「ウマ娘だけは知っている」という人を何人も見てきた。

そんなウマ娘が2023年2月24日にリリースから2周年を迎えた。22日にはアニメ3期のティザーPVも公開されファン的には最高潮。かと思いきや、周年を待たずに「アンインストールした」というのは課金ユーザーだった友人のKさんである。なぜなのか?

・ヒシアマゾンに恋して

『ウマ娘 プリティーダービー』はアカウント連携をしていない場合、アンインストールしたら基本的には最初からになるはず。問い合わせなどでデータを復元できるケースもなくはないかもしれないが、少なくとも、気軽にアンインストールできるアプリではない。

イベント完走は当たり前、欲しいキャラを入手するためなら課金も辞さない構えだったKさん。アプリの影響で実際に競馬にまで足を突っ込んだKさんが、その仕様を知らないはずはない。


Kさん「アンインストールする時に注意文が出てきたので、もちろん知ってます。でも、消しました」


──課金してませんでしたっけ?


Kさん「バリバリしてました。ウマ娘ってジュエルが結構もらえるんですが、育成ウマ娘で欲しかった娘がリリースされた時とかは、貯めたジュエルが底をついても出るまで課金してましたね。ヒシアマさんが出た時のうれしさは今でも覚えています」


──ヒシアマゾンのファンだったんですね。


Kさん「最初、ナリタブライアンが貯めたジュエルで出て、ブライアンのシナリオを何度もプレイしているうちにヒシアマさんが好きになりました。他のキャラとかイベントでも良い人っぷりが際立っていて、こういう人が近くにいて欲しい……と

・アンインストールのキッカケ

──そこまで愛があるのに、なぜ消したんですか?


Kさん「キッカケは旅行ですかね。先日、1週間くらい旅行に行ったんですが、旅先でも色んな場所を回って1日中歩いてました。考えてみたらコロナ禍になってから初めての遠出だったんで、本当に久しぶりで楽しくて。動画と写真であっという間にiPhoneの容量がいっぱいになりました


──旅行行ったら写真とか増えますよね。


Kさん「で、合間にウマ娘をやっていたんですが、さすがに景色とかの方が優先順位が高くなり、その週のイベントが完走できなかったんですね。これまで全部完走していたので、そこでちょっと冷めて」


──え? でも、それ消す必要なくないですか?


Kさん「これはあくまでキッカケです。ちょっと冷めてから考えると、今まで無理してた気がしてきまして。睡眠時間を削ってイベント完走してましたし、休日はずっとウマ娘をしてる日もありました。せっかく、これまでのイベント全部完走しているので、逆に完走しないともったいない気がしてくるんです


──ガチ勢ですね。



・アンインストールした理由

Kさん「いえいえ、私などは全然ですけど、さすがにイベント報酬の虹の結晶片も獲れなかったのでシラフに戻りまして。やらされてた気になってきたんですね

アニメやゲームで存在感を発揮していたウマ娘はもうほとんど出きっているし、ここのところ新しく追加されるウマ娘もピンと来ないことが多かった。今では、ストーリーもオールスキップしてますし、ヒシアマさんと出会った頃とはもう違うなと。イベント完走が最後の糸だったわけです。

そこで冷静になって考えると、そもそもウマ娘のアプリが重すぎる。知ってます? 10GB超えてるんですよ」


──そんなに容量食ってたんですね。


Kさん「アプリ自体は340MBくらいなんですが、データの蓄積で11GBくらいになるんです。つまり、これを消したら11GB分写真や動画が入れられる。で、旅先で容量が限界だったこともあり、ちょうど良い潮時に思えました」


──消してから後悔しませんでしたか?

・後悔

Kさん「正直に言うと、24日にツインターボが育成ウマ娘で実装された時は、一瞬後悔しました。宝塚記念をツインターボ師匠目線のシナリオで見たいという気持ちがないと言えば嘘になります。ただ、それも冷静に考えるとアニメ2期で十分です。あとは、プレイしている間にマーベラスサンデーが育成ウマ娘で実装されなかったのは素直に残念ですね。

とは言え、夕方に切れていたスマホの充電が持つようになったし、イベントで寝不足とかもないし、休みの日に休めるので浄化された気がしています。ウマ娘が好きな気持ちは変わらないので、今はアニメ3期の公開を待つばかりですね」

──とのこと。「改めて考えるとドツボにハマりかけていた気がする」というKさん。インタビュー中では謙遜していたが、話を聞くと、確かにソシャゲ沼1歩手前のように聞こえた。ひょっとしたら旅行は良いキッカケだったのかもしれない。

気づかないうちに深みにハマるソシャゲは注意が必要だが、個人的にはハマるのも別に悪いことではないと思う。Kさんのように後悔しない距離感というのをそれぞれ見つけることが大切なのかも。

執筆:中澤星児
画像:(C)2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会

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