Twitterの代替ツールとして話題のSNSアプリ「Damus」が、中国のApp Storeで凍結されたことが明らかになった。
Damusは、分散型SNSプロトコル「Nostr」を利用できるiPhone向けのクライアントアプリ。Twitterの元CEOであるジャック・ドーシー氏が開発を支援していることで知られ、2月1日にApp Storeで正式公開されてからは、Twitterを彷彿とさせるそのUIが、日本のネットユーザーの間でも話題となっていた。開発者に通知された凍結理由は「中国で違法なコンテンツが含まれている」というものだが、Damus自体は単なるSNSアプリでしかなく、かつて暗号化メッセージアプリ「Signal」が中国国内で利用が禁止になった時と同様、エンドツーエンド暗号化による検閲の困難さを脅威に感じた当局が、いち早く手を打った可能性もあることから、逆にDamusのセキュアさにお墨付きが出たと捉える人もいるようだ。Android版である「Amethyst」とともに、Nostrを利用できるアプリであるDamusをTwitterの代替アプリとして試す流れは、今回の一件でより加速するかもしれない。