重量級ゲームも60fps超、強力なCPUでデザイン分野にもおすすめ
それではベンチマークを使って実力を見ていこう。なお、今回の検証ではすでに終息した下位モデルのLEVEL-17FG180-i9-WASXを使用しているが、LEVEL-17FG180-i9-WAZXとの違いはメモリが16GB、SSDが500GBと、これらが約半減されているだけで、CPUやGPUは変わらない。
用いたベンチマークソフトは以下の通りだ。
- Cinebench R23
- PCMark 10
- Procyon
- VRMark
- FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク
- Cyberpunk 2077
- Forza Horizon 5
- Tom Clancy’s Rainbow Six Siege
まずCinebench R23の通りモバイル向けCPUながらマルチスレッド性能の高さが光り、シングルスレッド性能も十分だ。PCMark 10では高性能dGPUを搭載していることもあり、4つのシナリオはすべて10,000点オーバー。どの用途にも使える高性能ノートPCで、スコアが低くなりがちなDigital Content Creationも良好だ。
ここをProcyonのPhoto Editing Benchmarkで補足すると、Photoshopの写真補正(Image Retouching)が7,000点超、Lightroomの現像のバッチ処理が9,000点弱、Overallで7,936点とここも高性能だった。
グラフィックスでは、VRMarkがOrange Room、Cyan Roomでターゲットフレームレートを超えるスコア。VR用途にも期待できる。
実ゲームベンチマークでは、フルHDパネル採用とあってFINAL FANTASY XVはもちろん快適の域、以降のタイトルも最高画質設定やレイトレーシングオンでも平均60fpsを超えた。特に高フレームレートが求められるTom Clancy’s Rainbow Six Siegeも最高画質設定で267fpsなので、144Hzパネルのスペックを引き出せる。
省スペースでありながら快適。高性能ゲーミングノートPCをお探しの方に
ゲーミングノートPCでどこまで高いパフォーマンスを実現できるのか、フラグシップモデルはそこに挑戦する製品だ。LEVEL-17FG180-i9-WAZXは、レイトレーシングも含め、現実的にフルHDで最高画質設定を楽しめる製品に仕上がっている。17.3型の大画面も視覚的な快適さをプラスしてくれるだろう。
加えて、おそらく大きな筐体であることは静音性や冷却にも寄与している。より小型のゲーミングノートPCと比べると若干静かで、キーボード面の熱を感じにくかった。ゲーミングノートでより快適さを求めるならば、17.3型を検討してみるのもよい。
LEVEL-17FG180-i9-WAZXは標準構成で45万9,800円からと高価だ。しかし17.3型のハイエンドCPU&GPU搭載モデルと言えばこのくらいの価格帯であり、パーツ価格が高騰している現在から考えると、わりとまっとうな価格帯を維持した製品と言える。
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