メモ
「子どもたちだけのお出かけ」を許した両親に対し、警察が「性犯罪の被害に遭うおそれがある」と注意していたことがわかりました。警察は「未成年者傷害の危険性あり」として父親を一度逮捕しました。
Connecticut Parents Arrested for Letting Kids Walk to Dunkin’ Donuts
https://reason.com/2023/01/30/dunkin-donuts-parents-arrested-kids-cops-freedom/
7歳と9歳の子を持つリシンシア・リバース氏(仮名)は、コネチカット州の北東にある郊外の町、キリングリーに住んでいます。シンシア氏らはある日、子どもたちが部屋をきれいにしたご褒美として、2人が行きたがっていた近所のドーナツ屋「ダンキンドーナツ」まで子どもたちだけで行かせることにしました。しかし、楽しいはずのお出かけが思わぬ災いを呼び起こすことになってしまいます。
子どもたちが出かけた数分後、近所から通報を受けたという警察がリバース家を訪れました。警察は「子どもたちが一人で歩くのは安全ではないと思います」と両親に伝え、子どもたちが性犯罪の被害に遭う可能性があると警告。その後さらに3人の警官が応援に訪れ、両親に子どもたちを迎えに行かせるよう指示したとのこと。
警察たちは「子どもたちが通りを歩くのは安全ではありません。町中に登録性犯罪者がいて、子どもたちを連れ去るかもしれませんし、麻薬の売人が子どもたちに麻薬を与えようとすることもあります。今は違う世界なんです」と話したそうです。
さらに警察は「ニュースを見ていないのですか」と続け、近所の誰が登録性犯罪者なのかを調べるよう両親に迫りました。警官はそのままシンシア氏の夫を未成年者傷害の危険性で告訴する手続きを進め、夫を逮捕・連行してしまったそうです。
シンシア氏は「何も悪いことはしていないと説得しようとしましたが、無駄でした」と当時を振り返っています。「私は人生の大半をこの地域で過ごし、昼夜を問わず一人でこの町を歩き回り、ジョギングをし、多くの地元の人たちに会って話をしました。あの警官に会うまで、この町で一度も身の危険を感じたことはありませんでした」とシンシア氏。
夫は逮捕後すぐに家に戻り弁護士を探し始めたそうですが、数日後に警察の巡査部長が家を訪れ、逮捕したことを謝罪してきたそうです。巡査部長は「子どもを一人で歩かせることについては、法律の解釈の幅を広げすぎました」と伝え、告訴を取り下げたことを知らせました。
警察が帰ったあとも児童福祉局の質問攻めに合うなど散々な思いをしたシンシア氏は、結局子どもが12歳になるまで散歩に行かせるのをやめたそうです。この事件について調査した非営利団体のLet Growは、子どもを外の世界に送り出すだけで警察にとがめられるようなことが今後起こらないよう、法律の改正を求めているとのことです。
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2023年02月03日 16時00分00秒 in Posted by log1p_kr
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