Appleは電子書籍アプリ「Apple Books」に、人工知能(AI)ナレーションによるオーディオブックを追加した。小規模または独立系の出版社が電子書籍をオーディオ形式に変換するための、より安価で利用しやすい選択肢だとしている。今のところ、ロマンスとフィクション、またはノンフィクションと自己啓発を対象とした4種類の音声を用意している。
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Apple Booksで「AI narration」(AIナレーション)を検索すると、「Narrated by Apple Books」と記載されているオーディオブックが列挙される。ほとんどの書籍がフィクションまたはロマンスで、そのジャンル向けに「作成および最適化された」音声である「Madison」(ソプラノ)や「Jackson」(バリトン)によるナレーションが付けられている。Appleが次に対象とするのは、ノンフィクションと自己啓発のジャンルで、これらの書籍には「Helena」(ソプラノ)または「Mitchell」(バリトン)によるナレーションが付けられる。
Apple Booksで電子書籍を販売する著者は、作品のオーディオに関する権利を有し、作品が英語で書かれたロマンスまたはフィクションであれば、AIナレーション付きのオーディオブックの作成を申請できる。サイトに掲載されたガイドラインによると、フィクションのカテゴリーは現在、文学、歴史、女性のフィクションのみに限定されており、SF、ミステリー、スリラーはまだサポートされていない。
一方、Amazon傘下の大手オーディオブックサービス「Audible」では、オーディオブックに人間がナレーションを付けることが求められている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。