FANTAS technology、空き家をゴルファー向けの一棟貸しの宿へ–古民家を再生

CNET Japan

 FANTAS technologyは10月17日、千葉・大多喜町にある築120年超の古民家をリノベーションした一棟貸切りの宿泊施設「緑邸(りょくてい)」をプレオープンし、予約受付を開始した。11月1日にグランドオープンする。


古民家をリノベーションした一棟貸切りの宿泊施設「緑邸」

 FANTAS technologyによると、大多喜エリアは初級から中級者向けのゴルフ場が計20カ所点在し、年間来場者数は約93万人に上る。1都3県からのアクセスも良いことから、県外からの利用も多い一方で、ゴルフ場に併設される宿泊施設はビジネスタイプのホテルが多く、大人数で同一の部屋に宿泊するグループ利用ができないという。

 今回オープンした緑邸は、千葉県夷隅郡大多喜町の築120年超の古民家を再生し、アプローチ練習場を併設したゴルファー向け一棟貸しのゲストハウス。梁や壁、天井は、明治時代に建築された当時の状態を残しつつ、リノベーションした。

 施設には、上質な人工芝を用いた全長15mのアプローチ練習場を備え、敷地内の別棟にはプライベートのBBQ用施設を用意。テーブル・イス・コンロなどを完備し、宿泊者は持ち込んだ食材で、自由にバーベキューを楽しむことができる。

 ゲストルームは、ツインルーム2室とトリプルルーム1室で、リビングのソファーベットと合わせて、最大7名での宿泊が可能。ダイニングキッチン、リビングに加え、共用浴場とトイレを備えた、一棟貸しでの提供となる。

 最低4名から利用でき、定員は7名。1名1万7500円(税込)、または1棟7万円(税込)からの料金を予定している。

 なお、宿泊施設の開業は、FANTAS technologyにとって初の取り組み。今後もその地域ならではの特性や観光資源を生かし、住まいだけではない空き家の活用方法を提示することで、空き家問題解決への貢献や地域創生を目指すとしている。


リノベーション前後の比較

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