NTTドコモは8月19日、8月20日開業の「有明アリーナ」において、「高密度Wi-Fiサービス」の提供を開始すると発表した。
「dアカウント」もしくはSNSアカウントで登録、認証すれば来場者が無料で利用できる「AriakeArena-free-Wi-Fi」において、国内最高水準の密度となる60席あたりにひとつのアクセスポイントを常設。有明アリーナに5Gネットワークおよび同サービスを提供し、来場者により快適なインターネットサービスを提供する。
イベントなどの主催者は、同サービスの多数同時接続を活用し、新たな演出ができる。例えば、コンサートにおける双方向コミュニケーションなど、来場者同士やコンサート演者との一体感を高めることが可能。加えて、Wi-Fi認証時に取得する属性情報(dアカウントIDに紐づく性別、年代などの情報)や、Wi-Fiの利用状況などのデータを施設の運営やマーケティングに活用し、より高い体験価値を提供する取り組みもできるとしている。
なお、災害時は同サービスを無料開放。認証不要で利用でき、被災者は情報収集や安否連絡に活用できるという。
ドコモは、東京都が実施した「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(PFI法)に基づく公共施設等運営事業」に係る公募手続きにおいて、2019年3月に有明アリーナの管理運営権者の候補者としてコンソーシアムで選定されている(2019年5月に管理運営権を取得)。高密度Wi-Fiサービスは同社が推進する、スマートアリーナの実現に向けた第一歩になるという。
同社は今後、来場者にとってより体験価値の高いイベントを楽しんでもらえるように、有明アリーナのスマートアリーナ化を推進していくとしている。