家か、外か? 否、城じゃ!【家そば放浪記】第40束:ピーコックストアで買った、柄木田製粉『永坂更科 名物 御前そば』税込494円(1人前247円)

ロケットニュース24

ウンチクの時間です。更科とは何かについては、以前『信州 小諸七兵衛 更科そば』の記事にて紹介した通り、「そばの実のを石臼で挽いた際、一番最初に出てくる白い蕎麦粉(そばの実の中心部分)で打った蕎麦」だ。

では、「御前そば」とは何か? パッケージ裏にはこうある。「本品は、そばの実の中心部分だけを精製した御前粉を使用しました。」……さらに、コトバンクによると「特に更科粉を用い、卵白をつなぎとしたもの」と。

つまるところ、更科の上級版ということだろうか? ちなみに「ごぜん」は “上等の意” らしいので、殿様気分で味わうのがよろしいだろう。ということで今回食すのは柄木田製粉『永坂更科 名物 御前そば』である。

特筆すべきは価格と製造者。まず価格だが、1人前247円は連載史上ベスト3に入る高額蕎麦。また、製造者の「柄木田製粉」は、過去にランキング2位を奪取した『信州 七割更科そば』を作った超実力派のメーカーである。


そんなメーカーの高額商品とは……!


デカい鍋にたっぷりのお湯を沸かし……


3分茹でたら……(早い!)


ハイ完成。


して、そのお味は──


うーん、なんだろう。そうめんなんだよな。おいしいそうめん。やや太めのおいしいそうめん。そのくらい細くて、喉ごしが良くて。蕎麦粉のほうが多く入っているのに、ふしぎと感じるのは “そうめん” なんだよなぁ……。なので「そば!」が食べたい人はパスしたほうがいいかも。


「家そば」か「外そば」かでいえば、もしかしたら「城そば」なのかもしれない。天守閣の頂上に住むグルメな蕎麦好きお殿様だったら「これは美味い蕎麦じゃ」となるかも知れないが、庶民な私が感じられるのは圧倒的そうめん感……。

ということで、喉ごし重視の「そうめん寄りの蕎麦」が食べたい人にオススメじゃ。くるしゅうない。ちこうよれ、ちこうよれ。もっとそば(蕎麦)に、ちこうよれ。


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

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