発売されたばかりのAnkerのUSB充電器で、3Aケーブルで5Aの電流が流れるケースがあることが指摘され、同社が今後の製造分について仕様のアップデートを行うことを告知。「PCへの充電など通常のご使用においては本事象の再現性はなく、安全にお使いいただけます」としながらも、使用に懸念がある場合は購入済み製品について返金対応を行うことも発表した。
これは6月23日に発売された「Anker 736 Charger(Nano II 100W) 」という製品。3Aまでの電流に対応したUSBケーブルで5Aの電流が流れるケースがあることがネットで指摘され、一部で噂になっていた。これを受けてAnkerが7月5日、ウェブサイトにお知らせを掲載し、この現象に再現性があることを認めたうえで、電子負荷装置を用いた特殊な環境下でのことと説明。「PCへの充電など通常のご使用においては本事象の再現性はなく、安全にお使いいただけます」としている。また、「現時点でお客様から事故報告は一件もいただいてはおらず、法的にも求められておりません」としながらも、同日以降に製造される同製品について「接続しているケーブルがeMarker非対応の場合も、ソース側でも制御する仕様にアップデートをしております」と、仕様変更を行ったことを表明。併せて、使用に懸念がある場合は、製品購入後30日以降でも返金対応を行うことを告知している。
発売時点でなぜアップデート後の仕様でなかったのか、また、同社の他製品ではどうなのかについては触れられていないが、アンカー・ジャパンによれば、当初の仕様も規格に沿ったものであり、PC等のデバイスを充電するといった通常の環境下では問題はなく、安全に利用できる仕様だったと説明。仕様のアップデートについても、不具合や仕様の不備を修正するものではなく、あくまでも、より安全にお使いいただくために実施するものだとしている。
【記事更新 19:20】
アンカー・ジャパンに確認した内容を踏まえ、一部内容を加筆しました。