世界遺産である法隆寺が行っているクラウドファンディングが、ついに大台の1億円を突破したことが明らかになった。
今回、法隆寺が募っているのは、境内の設備メンテナンスや宝物類と保存施設の維持管理、建造物や宝物の修理、樹木の管理などの維持管理のための費用。コロナ禍で拝観者が激減し、経費節減にも限界があることから今回のクラウドファンディングの実施に至ったとのことだが、蓋を開けてみると「予想をはるかに超えたご支援」が殺到。当初の目標である2000万円は開始日の翌朝に到達、返礼品がなくなる事態となり、新たに御朱印を追加するなどの対応を行った結果、ついに大台の1億円を突破するに至った。法隆寺は過去にも焼損した法隆寺金堂壁画の研究調査のためのクラウドファンディングを行っているが、こちらは250万円と規模も小さく、今回の1億円という金額がいかに想定外の金額だったかが分かる。締め切りまでは約1カ月が残っていることから、追って追加された御朱印や、お礼メールまたはお礼状のみのリターン（支援に対して設定された返礼）を含めて、支援はまだまだ伸びそうだ。