皆さんは餃子を食べるとき何をつけているだろう。醤油&酢、タレ派、はたまた何もつけずにそのまま派と人それぞれだと思われるが、どうやら「一度味わったら戻れなくなるほどウマい食べ方」が存在するらしい。
なぜこんな話をしたのかというと、当サイトはその情報をキャッチすることに成功したからほかならない。そして実際に食べてみたので、余すところなく詳細をお伝えしたい。ちなみに方法を教えてくれたのは、餃子マニアのあの人……
・餃子マニア激推し商品
当サイト営業のじゅんくんである!
なんだよ専門家じゃなくパンピー(一般ピーポー)かよと思うかもだが、決して侮るなかれ。じゅんくんは仕事だけでなくプライベートでも、しばしば餃子を取り寄せては嗜む上級者なのだ。ことの始まりはある日、じゅんくんが私にこう話しかけてきたことからだった。
──原田さん(私のこと)、どうやって餃子を食べています?
私「タレや酢とかアレコレ試してきましたけど、最近は何もつけないときが結構あります。餃子本来の味を楽しむためにですね……っていうか、なぜです?」
──そうですか。フッフッフッ、実はスゴくハマってる食べ方がありましてね。一度やったら、もうここ1年引き返せなくなりました。どうです原田さん、バズりたいですか?
私「1年も!? 知りたいですし、もちろんバズりたいです!!」
──フッフッフッ、じゃあ教えましょう。このネタを記事にしたら100万PV(ページビュー)の大ヒットは間違いないですよ?
私「うへえぇぇ(歓喜)! 神様、仏様、じゅん様〜!!!!」
とんだ餃子過激派が内部にいたものである。ただ、いつもは穏やかなじゅんくんがここまで鼻息荒いとなると、期待するなというのが無理な話。またとない機会だから全力で体験してみようではないか。そして100万PVもありがたく頂戴しよう。
一体じゅんくんは何を餃子につけて楽しんでいるのか。詳しく話を聞けばどうやら……トリゼンフーズの「博多華味鳥 博多ぽん酢」がそうらしい。私の出身地である福岡だと、ぽん酢をつけて食べる文化はあるだけに「なんだぽん酢かよ」と内心思ったが……
試したことない商品だから期待してしまう自分もいる。しかも、ググったらコレ、通販価格だと663円(送料別)と少しばかりお高いぽん酢なのだ。
よく知られているミツカンの味ぽんがコンビニ価格で255円だから、その差は2〜3倍ほど。引き返せなくなるほどウマくなるポテンシャルは十分に秘めていると言っていい。
・正嗣×博多ぽん酢
せっかく じゅんくん がオススメしてくれた食べ方なので、できることなら最高の状態で味わってみたい。はやる気持ちを抑え、当編集部は宇都宮の人気餃子「正嗣(まさし)」を召喚することにした。
それから数日後、通販で頼んだ正嗣の餃子が到着して舞台は整った。じゅんくんと私、そして餃子好きであり編集長のGO羽鳥の3人で、どこまで餃子が化けるのか確かめていく。
つけるだけだから特別することはないが、ポイントとしては遠慮なくドップリつけて食べることらしい。とりあえず、言われた通りに食べてみると……
……!!!!
……!!!!
うめぇじゃねぇか……!!!!
私と羽鳥の恍惚(こうこつ)とした表情を見ていた じゅんくん はどこか嬉しげ。そもそも正嗣がウマい上、ぽん酢もウマいのだから失敗する方が難しいだろと思ったのはおいといて、かなりサッパリした味になって食べやすい。じゅんくん、美味しいよ!
じゅんくん「酢胡椒とかいろいろ試していたなか、博多ぽん酢を知ってからはずっとコレです。ぽん酢自体が濃くないので極端な変化はないんですけど、このサッパリする感じがお気に入りなんです。そうそう、焦げてるところとの相性もいいんですよ」
・普通の餃子でも食べてみた
なるほどなと納得しながら、あっという間に正嗣を平らげた私と羽鳥。では、そこらへんで売っている餃子はどう変化するのか。いつ何時、餃子が食べたくなったとしても大丈夫なように確かめておく必要がある。
ということで、近所のローソンで買ってきた冷凍餃子を博多ぽん酢につけてみた。すると……!
なんてことない餃子がぽん酢のベールをまとって上品な味に変化した。個人的にいいなと思ったのは、パワープレイで味変しないこと。本来の味を残しつつ、サッパリさせてくれるところが気に入った。イメージとしてはスラムダンクの左手は添えるだけ的な。
醤油だと醤油の味が出てしまうところ、ぽん酢はしっかり餃子の味も残してくれる。まぁ、100万PV級の破壊力がある食べ方かどうかは最後まで分からなかったものの、また食べたいなと思わせる中毒性があった。
1つのレパートリーとして持っておいて損はないし、気になった人は自分に合うかどうか一度試してみてほしい。
・ミツカンとの比較
ちなみに、ぽん酢ならミツカンのぽん酢はどうなんだと思う人もいるだろう。気になったので試してみたら、こちらは濃いめでとにかく主張が強かった。一方、博多ぽん酢は値段のぶん品があって上品な味。とはいえ、どちらもウマいからあとは好みかなという印象だ。
一度味わったら引き返せないというのは言いすぎだったかもしれないが、餃子道を歩むなら「何をつけるか」は誰もがぶち当たる問題。ぽん酢はぽん酢でもイイぽん酢は餃子が上品にサッパリする──このところ「何もつけないことこそ至高」と思い込んでいた私は目からウロコ。ちょっぴり自分を恥じたのであった。
参考リンク:トリゼンフーズ 博多華味鳥 博多ぽん酢、正嗣HP
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.