約20年におよぶ「iPod」の歴史に幕。iPod touchが在庫限りで販売終了

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最終モデルとなった第7世代iPod touch

 米Appleは10日(現地時間)、携帯音楽プレイヤー「iPod touch」について製造を完了し、在庫限りで販売を終了すると発表した。これをもってAppleの現行ラインナップから「iPod」と名のつく商品は姿を消し、約20年にわたる歴史に幕を下ろすこととなる。


 初代iPodは、2001年10月発売。容量5GBのHDDを搭載し、操作部にドーナツ状のホイールを採用したデザインが特徴的だった。

 2004年1月には操作インターフェイスをスクロールホイールに統合し、小型化を図った「iPod mini」を発売。5色のカラバリ展開も話題になった。

 iPodとして初めてストレージにフラッシュメモリを搭載した「iPod shuffle」は、2005年1月発売。画面を省略したスリムな筐体は、シャッフルして音楽を聴くコンセプトを体現した。

 同年9月には、さらなる小型化/薄型化を実現した「iPod nano」が登場。のちに全面タッチディスプレイ化するなど、大きなデザインの変化を経たシリーズとなった。

 2007年9月発売の「iPod touch」は、iPhoneと同様にiOSを採用しながら、電話機能を省略したモデルとして登場。世代を重ねるうちに、廉価版iPhoneともいえる立ち位置を確立していった。現行モデルは2019年発売の第7世代。

 Appleはニュースリリースの中で、iPhoneやApple Watchをはじめとした現行のラインナップに自分の音楽ライブラリを持ち出す体験は統合されており、ここにiPodの精神は生き続けている、と述べている。

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