今注目したい周辺機器の1つに「モバイルモニター」がある。モバイルモニターは10〜17型ほどの大きさで、据え置き用の固定スタンドを持たず薄型軽量、持ち運びの便に優れているのが特徴だ。
多くのモバイルモニターは、USB PD給電や映像伝送に対応するUSB Type-Cポートを搭載しており、ノートPCなど同機能のポートを備えるデバイスがあれば、USB Type-Cケーブルたった1本を接続するだけで使用できる。この簡便さが、モバイルモニターが支持されている大きな理由の1つである。
モバイルモニターの用途で真っ先に思い付くのは、やはりPCのサブモニターとしての運用だ。表示領域が増えれば、それだけ多くのウィンドウを並べられるようになり、作業効率が飛躍的に向上する。テレワークにおいては、サブモニターにTeamsやSlack、メーラーなどのコミュニケーションツールを専門に表示しておくのもアリだろう。新着メッセージの見落としを防ぎ、迅速で確実な返信を行なえるようになる。
実は、ゲーマーにとってもサブモニターは有用だ。ゲームはフルスクリーン表示で実行する場合が多いため、プレイ中はほかのウィンドウを確認しづらくなるからだ。サブモニターにWikiや攻略サイト、マップなどを表示しておくことで、情報をチェックしながらゲームを進めることができるというわけである。
もちろん、モバイルモニターの最大の利点は持ち運びが容易なことだ。必要な時だけ取り出して使うのも簡単だし、ノートPCやタブレットとともに部屋を移動したり、家族の間で使い回すといったことも気軽に行なえる。中にはバッテリを内蔵した製品もあり、こうしたモデルなら屋外での使用も安心だ。スマホで撮影した写真を、その場で大画面で確認・編集するといった使い方が考えられるだろう。
今回は13.3型~17.3型までのおすすめのモバイルモニター8製品を選出。スタンダードなものからゲーミングタイプまで、モニターサイズ順で紹介している。モバイルモニター導入の参考になれば幸いだ。
- 【13.3型】薄型・軽量で持ち運びに向くJAPANNEXT「JN-MD-IPS1330FHDR」
- 【14型】柔軟な運用が可能なスタンドを搭載デル「C1422H」
- 【15.6型】バッテリ搭載でどこでもゲームができるASUS「ROG Strix XG16AHPE」
- 【15.6型】10点マルチタッチ対応パネルを採用Innocn「PF15-PRO」
- 【15.6型】4K有機ELパネルによる圧倒的な表現力Innocn「PU15-PRE」
- 【15.6型】シンプル設計の安価なモニターマウスコンピューター「ProLite X1670HC」
- 【16型】専用アプリでさまざまな設定が可能LG「gram +view」
- 【17.3型】屋外でゲームをプレイするならコレASUS「ROG Strix XG17AHPE」
【13.3型】薄型・軽量で持ち運びに向くJAPANNEXT「JN-MD-IPS1330FHDR」
13.3型のIPSパネルを搭載するモニターで、薄さ9mm、重量も460gと薄型・軽量だ。映像出力と電源供給が可能なUSB Type-Cポートを備えており、ケーブル1本で使用可能。HDMI接続時にはHDR10コンテンツに対応する。また、目の負担を減らすブルーライト軽減やフリッカーフリー機能を搭載。1W+1Wのステレオスピーカーも備える。縦横どちらの向きでもスタンドとして使用できる着脱式スマートケースが付属する。
【14型】柔軟な運用が可能なスタンドを搭載デル「C1422H」
本体に折りたたみ式スタンドを備えた14型モバイルモニター。スタンドは10~90度の範囲で無段階調節でき、柔軟な運用が可能だ。スタンドの左右に映像出力および給電に対応するUSB Type-Cポートを1基ずつ搭載しており、PCあるいはスマホをどちらの側に置いてもケーブルが邪魔にならない、気の利いた設計となっている。また、ボタン1つでブルーライトを軽減する「ComfortView」機能を搭載する。
【15.6型】バッテリ搭載でどこでもゲームができるASUS「ROG Strix XG16AHPE」
リフレッシュレート144Hz、応答速度3ms、そしてG-SYNC Compatible対応と、申し分のないゲーミング性能を備えるモバイルモニターだ。7,800mAhの大容量バッテリを内蔵しており、144Hz駆動で最大3時間の使用が可能。いつでもどこでもゲームを楽しむことができる。
背面には、縦置き・横置き両対応の折りたたみ式キックスタンドを搭載。また、持ち運びの際の衝撃から本体を保護する「ROGスリーブケース」が付属する。
【15.6型】10点マルチタッチ対応パネルを採用Innocn「PF15-PRO」
10点マルチタッチ対応の15.6型IPSモニターを搭載するモバイルモニターだ。5,000mAhのバッテリを内蔵しており、フル充電で最大約4時間の使用が可能。また、デバイスへの充電も可能で、モバイルバッテリとしても活用できる。スマホとともに持ち歩くなど、屋外に持ち出しての使用に好適だ。
TUV認証を取得したブルーライト対策とフリッカーフリー機能を備える。また製品には、折りたたみ式スタンドとしても機能するスマートケースが付属する。
【15.6型】4K有機ELパネルによる圧倒的な表現力Innocn「PU15-PRE」
4K解像度の有機ELパネルを搭載したモバイルモニター。DCI-P3カバー率100%の色域、約10億7,000万色の表示色、コントラスト比10万:1と、IPSパネルの製品と比べ圧倒的な表現力を誇る。10点マルチタッチにも対応。
5,000mAhのバッテリを内蔵しているのも大きな特徴で、フル充電で約4時間の使用が可能。ノートPCやスマホのバッテリを消耗せずに使用でき、逆に、PU15-PREから接続デバイスに充電することも可能である。なお、製品には折りたたみ式スタンドとしても使える保護カバーが付属する。
【15.6型】シンプル設計の安価なモニターマウスコンピューター「ProLite X1670HC」
15型フルHD解像度のモバイルモニター。背面に畳んで収納できるスタンドを搭載しており、15〜35度の範囲で角度調節が可能。インターフェイスはUSB Type-CとMicro USBを各1基ずつと少なめで、またスピーカーなどサウンド関連の機能も備えていない、全体的にシンプルな設計だ。その分、2万円を大きく割る価格で購入できるのがうれしいところ。持ち運びの際に製品を保護するキャリングソフトケースが付属する。
【16型】専用アプリでさまざまな設定が可能LG「gram +view」
WQXGA解像度(2,560×1,600ドット)の16型モバイルモニター。LG製モニター専用のアプリ「OnScreen Control」が用意されており、PCから画面の調整を行なったり、複数のウィンドウを並列表示したりといった操作が可能。縦/横表示を自動で切り替えるオートピポッド機能も使用できるようになる。
付属のスタンドカバーは、105度と120度の2段階の角度に調節できる。また、16型モニターとしては重量670gと軽量で、比較的持ち運びしやすいのも特徴だ。
【17.3型】屋外でゲームをプレイするならコレASUS「ROG Strix XG17AHPE」
リフレッシュレート240Hzの高速IPSパネルを採用した、ゲーム用途に好適のモバイルモニター。Adaptive Sync(FreeSync)に対応しており、テアリングの少ない滑らかな表示でゲームを楽しめる。
7,800mAhのリチウムポリマーバッテリを内蔵し、240Hz駆動で約3.5時間の連続使用が可能。また、Quick Charge 3.0による急速充電をサポートしており、1時間の充電で最大2時間の使用が可能である。なお、製品には縦置き・横置き両方に対応する折りたたみ式スマートケースが付属する。
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