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過去から現在に至るまで、人類は様々な兵器を開発してきました。しかし、その中にはとんでもない失敗作も数多く存在しています。今回は、そんな欠陥だらけの兵器を5つ紹介します。
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*Category:テクノロジー Technology|*Source:The Infographics Show ,wikipedia ,weirduniverse
なぜそうなった……人類が編み出した欠陥兵器「豚のミサイル」「氷で作った戦艦」
武器の歴史には、開発者の奇妙なアイディアから生まれた兵器が存在しました。しかし、その多くは欠点だらけの失敗作に終わっています。
◇ 【1】火をまとって敵に突進する「豚のミサイル」
紀元前2世紀、象は現代でいう戦車のように使われていました。つまり、当時の戦いでは敵の像を足止めする事が戦況を有利に進められる条件だったのです。
そこで、当時のローマ人は「豚」を利用して象を止める作戦を考えます。彼らは「象は豚が苦手で、豚の鳴き声を聞くと怯え、背中を丸めて飼い主を放り出す」と思っていたのです。
さらに、ローマ人は豚にタールを塗り、そこに火をつけて、対戦車ミサイルのように利用しました。
しかし、驚いて半狂乱になった豚はコントロールできず、場合によっては味方に火をつけてしまうという事態になり、計画は大失敗におわりました。
◇ 【2】氷で戦艦を作るという作戦
次は、第二次世界大戦時に考えられたハバクク計画です。
当時は、鉄などの素材は「戦車」「銃」「航空機」に使用していた為、大量の鉄を使用する大きな船を作ることは費用対効果が高いとは言えませんでした。
そこで考えられたのは、簡単に手に入る「氷」「木材パルプ」で戦艦を作るという計画です。
この計画は実際に行われ、カナダで1,000トン級の模型を建造されましたが、問題が多発してしまいます。
問題は、当たり前のことですが、船全体が溶けてしまうことでした。船の多くが氷で作られたため、温度を0度前後で保つ必要があります。しかし、気温も水温もそれほど低くない状況で0度を保たせることが難しかったのです。保たせる為には空調システムを船全体に設置する必要がありましたが、非常に費用対効果が悪いものでした。
同じような考えなしの計画はロシアでもありました。ロシアにはノヴゴロド号と呼ばれる、巨大なお盆を浮かべたような円形の船がありました。この船は直径が30メートル以上あり、防御や陸上への砲撃に使える大きな大砲も搭載されていました。
露土戦争でノヴゴロド号は実際に使われました。が、大砲を放つと、困った事が起きたのです。ノヴゴロド号の砲塔はターンテーブルのような物の上に設置され、360°全方位に照準を合わせることができることが特徴でした。
しかし、ロックがゆるいために大砲がターンテーブルの上で回転し、クルーは回転が止まるのを待ってから方向を変え、再び撃つ必要があったのです。また、ノヴゴロド号は円形であるため、操縦が非常に難しい船でした。そのためにゆっくり移動する必要があり、正しく位置決めができた時には、すでに戦闘が終わってしまうという具合でした。
ロシア軍は数多くの欠点に嫌気がさし、ノヴゴロド号は退役させられてしまいました。