皆さん、ジローラモをご存じだろうか? そう、「ちょいワルおやじ」を象徴するイタリア人タレントのパンツェッタ・ジローラモさんのことである。
そのはずなのだが……、東京・府中市にあるサンドイッチ専門店「肉サンド本舗」にはジローラモ(税込280円)というメニューがあるじゃないか! なんだそれ食ってみよう。店に行くとそのほかにもユニークな名前の商品が並んでいた!
・商品名がおかしい!
このお店は「府中肉流通センター」が監修するサンドイッチ専門店だ。運営元「株式ヴィクセス」の系列店のゴールデンミルク生食パンを使用して、肉を中心としたサンドイッチを販売している。
ちなみにゴールデンミルク生食パンは、肉サンド本舗でも1日10本限定で取り扱っている。値段は1本(2斤)1000円。
ショーケースに並んだサンドイッチを見てみると……。商品名がおかしい! ジローラモ? ムッシュかまやつ? 森田? 小田和正? なんじゃこりゃ!?
それぞれ名前の下に具材が書いてあるので、何が入っているかはわかるんだけどね。個人的にネーミングの気に入った3商品を買ってみたぞ。
・小田和正さん
購入商品は右から小田和正(肉通カルビサンド税込390円)、ムッシュかまやつ(ツナマヨサンド税込280円)、ジローラモ(たまごサンド税込280円)である。
味の感想を、3人への個人的なエピソードを踏まえて紹介しよう。
まずは小田和正さんだ。お店のカルビ肉とキャベツをサンドしていて、見た目にボリューミー。だが、さっぱりとした塩味に仕上がっているので食べやすい。マヨネーズを加えて食べるとさらに美味しくなるかも。
小田さんといえば、クリスマスの定番歌番組「クリスマスの約束」が思い出される。2007年にさだまさしさんが出演した時に、その日限りのデュエット曲『たとえば』(作詞:さだまさし 作曲:小田和正)を披露していた。
この曲がいい歌なんだよ! 泣ける歌なんだ。たまたま録画していてその音源をICレコーダーに入れて何度も何度も聞いたんだよ。その曲がさださんのアルバム『存在理由~Raison d’etre~』に収録されていると知って早速購入。泣きながらこの記事を書いてます。
・ムッシュかまやつさん
次はムッシュかまやつさんだ。ツナの水分がしっかり切ってあるので水っぽくなく油っぽくなく、さらにクセも臭みもない。強めの塩気がパンの甘さを引き出していて美味である。
かまやつさんといえば名曲『バン・バン・バン』が頭によみがえる。彼の所属した「ザ・スパイダース」のヒットソングで作詞作曲を彼自身が手掛けている。非常にシンプルな曲で歌詞のほとんどが「バン」「ババババ」「ババババン」で構成されている。
たったこれだけの歌詞で1曲出来上がるとは、まさしく天才の仕業としか思えない。そのほかにも『我が良き友』や『どうにかなるさ』などの名曲を世に残し、日本流のカントリーウエスタンを形作った音楽界の偉人だ。その影響は今後も末永く続くだろう。
・ジローラモさん
そして最後のジローラモさん。食パンの間からあふれんばかりのたまご! 白身と黄身の色のバランスが美しい。頬張ると口の中に大量のたまごが飛び込んできて、思わず幸せな笑みが出てしまう。定番にして王道のサンドイッチと言えるだろう。
ジローラモさんに関してもっとも印象に残っているのは、ダウンタウンの「ガキの使いやあらへんで!」に出演した時の姿である。
「夜の口パクヒットスタジオ」という企画に出演した彼は、ギターを手に口パクで尾崎豊の『15の夜』を披露。ちょいワルおやじの彼と曲の雰囲気のミスマッチが非常に面白かった。
なお、ジローラモさんは「連続して最も多くファッション誌の表紙を飾った数(男性モデル)」で2014年にギネス認定を受けており、現在もその記録を更新し続けているそうだ。
……さて、話をサンドイッチに戻そう。ここのサンドイッチはとにかくパンが美味い! 高級食パンとして売り出しているだけあって、キメが細かくてほのかに甘く、口に入れると溶けてしまう柔らかな食感である。
という訳で、サンドイッチの感想と私の個人的なエピソードはこれで終了します。ありがとうございました!
・今回訪問した店舗の情報
店名 肉サンド本舗(府中肉流通センター)
住所 東京都府中市宮西町4-4-2 宮西コープ1F
時間 11:00~21:00(売り切れ次第終了)
参考リンク:株式会社ヴィクセス、ホリプロ、ヴィクターエンタテインメント
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24