Blue Origin、4回目の有人宇宙飛行に成功

CNET Japan

 Amazonの創業者Jeff Bezos氏が設立した宇宙開発企業Blue Originは米国時間3月31日、4回目となる宇宙飛行ミッションの打ち上げに成功し、乗客6人を宇宙空間に送り込んだ。10分4秒に及んだこの飛行は、急成長する民間宇宙産業をリードする企業の1社であるBlue Originにとって新たな節目となる。


提供:Blue Origin

 宇宙飛行士Alan Shepard氏にちなんで名付けられたBlue Originの再利用可能なサブオービタル(準軌道)ロケットシステム「New Shepard」にとって、今回の旅は20回目のミッションとなった。中部夏時間の午前8時57分55秒に打ち上げられたNew Shepardは、最大上昇速度が時速2236マイル(約3600km)に達した。乗組員用カプセルは対地高度(AGL)が最大106kmとなり、地球大気圏と宇宙空間の境界線と見なされる「カーマンライン」をわずかに越えた。

 この飛行では、Blue OriginのチーフアーキテクトであるGary Lai氏に加えて5人の顧客が料金を支払って搭乗した。実業家のMarty Allen氏、不動産開発業者のMarc Hagle氏、同氏の妻で非営利団体Spacekids Globalを設立したSharon Hagle氏、起業家のJim Kitchen氏、Commercial Space Technologiesの社長を務めるGeorge Nield博士だ。Blue Originは、今回の宇宙飛行の料金を公表していない。

 Bezos氏自身は2021年、弟のMark Bezos氏、宇宙飛行士の候補だったWally Funkさん、18歳のOliver Daemenさんとともに、New Shepard初の有人宇宙飛行に乗組員として参加した。その後2回の飛行では、俳優のWilliam Shatner氏やテレビ番組「Good Morning America」の司会者Michael Strahan氏などの著名人が乗組員として参加し、話題を集めた。

 Blue Originと競合するVirgin Galacticは2021年7月、創業者のRichard Branson氏を含む6人が搭乗した同社初の有人宇宙飛行を成功させ、Blue Originに先んじた。しかし、Virgin Galacticはそれ以降、有人ミッションを実施していない。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

Source