車のフロントガラスにお守りの吸盤を付けていたところ、突然ダッシュボードから煙が出て…。こんな動画がツイッターに投稿され、話題になっている。
動画を見ると、あわや車両火災になりかねない危険な状況だった。消費者庁も、こうしたケースから起こる「収れん火災」について、サイト上などで注意を呼びかけている。
ケースの縁から白い煙がモクモクと上がり始め…
お守りの吸盤がレンズのようになって、車のダッシュボードの上に置かれたケースの縁の1点に太陽光が集まっている。サングラスを収納したケースだ。
すると、ケースの縁から白い煙がモクモクと上がり始める。そのまま放置したら、車両火災になりかねない状況だ。
この8秒ほどの動画は、にゃすさん(@nyasufuji)が2022年3月30日にツイッターで投稿した。
にゃすさんは、このツイートで「焦った」と明かす。この後、お守りの吸盤は、フロントガラスからすぐに外し、「降りる前に気が付いて良かった」「ほんと危なかった」と漏らしていた。
にゃすさんにJ-CASTニュースが4月1日に聞いたところによると、このハプニングがあったのも3月30日で、吸盤はフロントガラス右下付近に付け、そのレンズ作用で光が当たった収納ケースのビニール部分に少し焦げ跡が残った。車を止めていたときに、煙が出ているのに気付いたため、スマートフォンで動画を撮影したという。
吸盤などがレンズの作用をして物を発火させる現象は、「収れん火災」と呼ばれている。
収れん火災は、鏡やガラス玉など様々な物から起こることが知られており、消費者庁は20年11月26日、「『収れん火災』に注意!」などとサイト上で呼びかけた。
消費者庁では、国民生活センターと連携して関係機関から情報を収集する「事故情報データバンク」を2010年から運用している。このデータバンクによると、収れん火災については、20年9月までの10年間に関連情報が20件寄せられた。