この先、人口が増え続けることでいずれやってくる大豆時代。それに先がけ食品業界は大豆ミート商品を次々と投入している。しかし、流れに抗うようにこう思う人もいるだろう。どれくらい美味しいの──と。
私自身、そう思うことで意図的に大豆ミートをちょいちょい食べるようにしているのだが、スーパーをリサーチしていたところ気になる商品を見つけた。ずばり、肉まんならぬ「大豆ミートまん」である!
・井村屋の大豆ミートまん
2020年7月から井村屋より販売されている大豆ミートまん。なんでも当初から好評だったとのことだが、改良を加えて今は卵白なしの動物性原料不使用にリニューアルしたものを売っているらしい。
私は2個(100g×2)入り278円で購入。肉まんの130円と比べたらほんの少しだけ高い設定になっているが、何はともあれレンチンして半分に切ってみた。すると……おぉ!
言われなければ分からないレベルで肉まんの見た目だ。大豆の匂いはよく嗅がないと気づかないといえばいいだろうか。私の鼻が腐っていない限り、ほとんど感じないといっても過言じゃない。
・自分史上最高
さて、ここからは肝心の味を確かめていきたい……が、結論からいうと大豆ミートまんは私史上最高の大豆ミートだった。
中身をほじくり出したときこそ肉じゃない感が見て取れたものの、実際に食べてみたら食感は完全に肉まんそのもの。竹の子や椎茸など野菜の旨味があれば、肉っぽさも感じて驚いた。ていうか、これもう肉まんですやん。
もちろん、肉肉しさを前面に出されたら本物の肉には敵わない。ジューシーさなどで分が悪いだろうが、正直めちゃくちゃ戦えていた。
いや、むしろコレステロール0とか健康面を考えたら、この先の肉まんはこれでイイとさえ思える。あとはもう1つ壁を乗り越えてくれたら私の中での肉まんはこれでOK。頼むから酢醤油と合ってくれ!
・酢醤油にも合うのか
というのも、一部地域では肉まんに酢醤油がついてくるのがデフォ。福岡県出身の身からすると酢醤油と合わなければ、代替肉まんとして認めることはできない。肉まんは酢醤油とニコイチなのだ。
そんな環境で育った私は酢醤油をビチャビチャにつけて食べるのが大好き。もちろん、大豆ミートまんでもやってみたらこれが……
合う!! 合格!!!!
環境に優しければ罪悪感もなくなるし、大豆ミートまんはいいところだらけ。老舗の井村屋だからキッチリしているんだろうなと思ってはいたが、想像を遥かに超えてきた。これがあれば肉不足になっても怖くない!
まるでお肉のようと謳(うた)った商品はよく見るが、これまで食べてきたなかで井村屋の大豆ミートまんは頭1つ抜け出したウマさに感じた。もう大豆ミートのゴールテープを切ってしまったんじゃないかと思える出来なので、興味のある人は一度味わってみては?