ウクライナのゼレンスキー大統領は、8日にイギリス議会で演説し、英米圏では大きな反響がありました。
その後、ウクライナ政府が、同大統領のロシアに抗議するオンライン演説を日本の国会でも行いたいと、日本政府に打診してきていることがわかりました。
与党関係者によりますと、オンライン演説の打診は在日ウクライナ大使館を通じてあったということです。
オンライン演説の前例がないことや、スクリーンがないなどの技術的なハードルがあることから、演説の実施方法を国会で検討するようです。
このとても日本的な対応に対し、専門家からは「関係者」って誰?という疑問の声が。
引用)「関係者によりますと、国会でオンラインの演説が行われた前例は無い、・・・政府は慎重に検討する方針」
「関係者」って誰? 英国だって初の試みだったんだけど?
来日してくれたら可能です、って、すごく「日本はウクライナと共にあります」感じがする態度だね。https://t.co/OBAeHKmxqw— 篠田英朗 Hideaki SHINODA (@ShinodaHideaki) March 15, 2022
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また政治家の間でも、さまざまな意見が飛び交っています。
国民民主党の玉木代表は、柔軟に対応すべきだと。
ウクライナのゼレンスキー大統領のオンライン演説、日本の国会でもやったらいいではないか。前例が無いとの理由で断るなんてあり得ない。モニターかスクリーンを持ち込めばいい。前例にないことが起こっているのだから、柔軟に対応すべき。議員運営委員会で問題提起したい。https://t.co/u6ytK2bKmp
— 玉木雄一郎(国民民主党代表) (@tamakiyuichiro) March 15, 2022
大阪維新の会の吉村洋文氏は、前例がないなら作ればよいと。
ウクライナ・ゼレンスキー大統領 日本の国会で“ロシアに抗議の演説”打診
〉国会でオンラインでの演説が行われた前例は無い、とのことで政府は慎重に検討する方針です。
→前例がないなら、作ればいい。さらに、ロシア非難決議を可決した地方議会でも同時配信するべきだ。 https://t.co/Yk2PpyKYEc— 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) March 15, 2022
与党でも「アメリカがやるなら聞かなきゃ」というやや前向きなかんじの意見と。
ゼレンスキー大統領、米国議会でも演説するのか。日本の国会にはオンラインのシステムはないが、我々も聞くべきだと思う。政治家の言論が世界を動かすことができるか。東欧三か国首相のキエフ訪問は政治家の覚悟を感じさせる。ウクライナ危機は重要な局面を迎える。 https://t.co/ITAEaCoe3L
— 細野豪志 (@hosono_54) March 15, 2022
野党でもダメだ危険だという意見が。
ゼレンスキー大統領による日本の国会での演説。
他国指導者の国会演説は影響が大きいだけに、オンライン技術論で論ずるのは危険。私は日本の国民と国益を守りたい。だから国会演説の前に『首脳会談・共同声明』が絶対条件だ。
演説内容もあくまで両国合意の範囲にすべき。それが当然だ。 https://t.co/3N6nigdPAM— 泉健太🌎立憲民主党代表|衆議院議員 (@office50824963) March 15, 2022
意見が割れているだけに、バラマキ以外でも積極的なリーダーシップを発揮してほしいものです。
ゼレンスキー大統領が日本政府に国会でのオンライン演説を打診。英議会に続き自由と独立、ロシアの非道を訴える意向。だが政府は前例がないと逡巡。何でも前例の日本。岸防衛相が前例を覆し防弾チョッキ等を提供したのではなかったか。たまには首相もリーダーシップを発揮せよ https://t.co/ZrpXpwx03U
— 門田隆将 (@KadotaRyusho) March 15, 2022