大日本印刷株式会社(DNP)、日産自動車株式会社、株会社ゼンリン、ソフトバンク株式会社、株式会社クワハラの5社は2月17日、車内でWeb会議ができる「移動会議室」の実証実験として、有償のハイヤーサービスを開始した。期間は9月30日まで。
今回の実証実験は2回目となる。2021年6月~9月に実施した第1回は100人超が参加し、実施後のアンケートでは約9割が「満足した」との回答だったという。今回は事業化に向けたハイヤーサービスの新しいビジネスモデルの確立と、そのために必要な車内空間の仕様や車載品の高度化を目指すとしている。
車両は日産の高級ミニバン「エルグランド」(VIP 2列シート)が提供される。ビジネスでの利用のほか、土日には婚礼など特別なイベントでの移動、不動産物件紹介を伴う移動などの用途を想定しているという。
車内空間仕様および主な車載品は以下の通り。なお、車載のモニターやオーディオ装置を利用するためのPCは利用者が持ち込む必要がある。
- 32インチの液晶モニター
- 前席と後席の間の隔壁(遮音機能あり)
- Web会議用のカメラ/スピーカー/マイク
- Web会議用の通信ネットワーク(5G/4G対応)
- 運転手との車内連絡および現在位置表示用のコミュニケーションツール
- 膝上テーブル、各種アダプター
料金は1回につき2万円からで、乗車時間2時間または移動距離30㎞を超えた場合は追加料金が発生する。
営業区域は、出発地と到着時が東京23区域内および神奈川県横浜市・川崎市・横須賀市内。予約は電話・メールまたはWeb予約サイトにて受け付けている。