【正直レビュー】コストコの「生ごみ処理機(5万2800円)」を買ってみた! 購入する前に読んでくれ!!

ロケットニュース24

あなたのご家庭には「生ごみ処理機」があるだろうか? 自分のため、地球のため、みんなのため、環境に優しい生活を過ごしたい気持ちは山々だが、ぶっちゃけ大金を払ってまで「生ごみ処理機」を購入する踏ん切りがつかない人は多いことだろう。

なにせ「生ごみ処理機」は、安い安いと言われるコストコでも5万円以上もした。正直、私自身は視界にすら入っていなかったのだが、ある男の一声でコストコの「生ごみ処理機」を購入することになったので、使用感と併せてお伝えしよう。

・アホの一声

コストコに積まれた生ごみ処理機を指さし「これいいじゃん! 買ってみようよ!!」と言い出したのは “アホの上司” でお馴染みの、当サイトのYoshioである。ロジックはよくわからないが「酢豚」を「鳥の巣」と言い間違える程度のアホではあるため、当初は普通に無視していた。

それでも「これ絶対にお得だよ!」「元が取れる!!」とわめき続けるYoshio。さては5万円を5000円と見間違えてるんじゃあるまいな?

「5万でしょ? わかってるよ! それでも元は取れるって!! だってさ、会社で使う事業用のゴミ袋って1袋45リットルで342円もかかるんだよ? うちの会社は生ゴミも結構出るじゃん? 生ごみ処理機で肥料にすれば土に返せて、しかも0円でしょ。1年で元は取れるって!」


……なるほど。Yoshioが年に何度かしか言わない真っ当な意見がここで出た。確かに事業用のゴミ収集代は、毎日コツコツと地味にお高い! それが節約できるうえ地球環境にも優しいなら、5万を払う価値があるのではないだろうか? 

・決死の購入

というわけで、意を決して「生ごみ処理機」を購入! 正式な商品名は『フードサイクラー 生ごみ処理機(コンポスト) FC0030JP』で、公式サイトによると地球環境改善法の先進国・カナダのメーカーの製品であるようだ。

原理としては「乾燥・かく拌・冷却」の工程を経て、生ごみを “たい肥” にするというもの。「無臭」を売りにしていることも特徴で、最短3時間で処理が終わるという。また、電気代は1kg 4.5時間使用で約50円とのことである。

地べたを這いずり回りながら、その日を必死に生き抜いている我々ロケットニュース24にとって「生ごみ処理機」は、とてつもなく意識の高い買い物といえるハズ。頼むからいい働きをしてくれよ、生ごみ処理機ちゃん……!

・注意事項はほぼ無し

というわけで、生ごみ処理機を試してみることに。「フードサイクラー 生ごみ処理機(コンポスト) FC0030JP」が優秀なのは投入するゴミの種類や量を自動で判別してくれることで、牛や豚の骨はNGだが、タマゴの殻なども処理できる。

つまりはごく一部のNG生ゴミ以外を、適当に放り込めばOKというワケ。生ゴミ処理機の種類によっては「モード切替え」や「タマゴの殻NG」などもあるようだが、あまり気を遣わなくていいのも生ゴミ処理機初心者としては大変ありがたい。

で、まずは米を中心とした生ゴミから処理してみることに。まあまあ量が多かったためか処理が6時間で終わらず、その日はそのまま放置して帰宅。で、翌日に生ゴミ処理機を開けてみると……


おお! 減ってる!!


1日置いたせいなのか、生ゴミは結構カチカチの状態。ただ分量としては目測で1 / 5以下には減っていた。また、気になる生ゴミ臭は一切ナッシング! もしかしたらコレ、メッチャ有能なマシンなのでは……?

・色んな生ゴミで試してみた

次に、肉や魚が中心の生ゴミを試してみる。こちらはおよそ5時間後、処理が終わったすぐ後に開けてみると……


サラサラやん!!


初回の「米中心の生ゴミ」とは違い、何ともパウディーな仕上がりである。“たい肥っぽさ” で言うと、肉や魚が中心の生ゴミの方が圧倒的にそれっぽい。もちろん生臭さは一切なく、何なら香ばしいちょっといいニオイと言っていいだろう。最後に「野菜中心の生ゴミ」を試してみたところ……


激減してるゥゥゥウウウウ!


考えれば当然だが、水分が多い野菜はかなりの勢いで量が減る。本来なら生ゴミの種類に気を遣う必要はないものの、どの素材の生ゴミがどんなタイプの たい肥になるのかは知っておいてもいいハズだ。

・はじめてでも問題なし

結果として、スイッチ1つで生ゴミが処理できる「フードサイクラー 生ごみ処理機(コンポスト) FC0030JP」は、初心者でも手が出しやすい製品であった。今のところ、事務所から出る生ゴミの量は激減しているので、長い目で見れば元は取れる……ハズだ。

ただし、やや残念だったこともお伝えしておく。それは生ゴミを投入するバケツが形状的に洗いにくいこと。生ごみ処理機としての性能は申し分ないが、洗浄などのケアはやや面倒かもしれない。そこはダイナミズムあふれる “海外家電らしさ” が出ていた。

とはいえ、総合的に考えると「フードサイクラー 生ごみ処理機(コンポスト) FC0030JP」は、生ごみ処理機デビュー向きの製品であろう。とにかく簡単で、特に注意することがほぼ無い点は嬉しいポイントだ。

・超お得情報!

最後に「ほら、元取れるでしょ?」「俺のセンス天才!!」とはしゃぐYoshioに衝撃事実を伝えたところで、この記事を終わりにしたい。その後の調査によると……

「この生ごみ処理機、住んでる地域によって助成金が出るらしいですよ。Yoshioさんの住んでる練馬区だと2万円……」


「え?」


──完──


※助成金は2022年1月27日現在休止中。詳しい情報は区のHPをご覧ください。

参考リンク:コストコ公式サイトフードサイクラー練馬区
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

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