General Motors(GM)は、一般道でもある程度のハンズフリー運転を可能にする運転支援システム「Ultra Cruise」において、Qualcomm TechnologiesのSoCを採用すると発表した。
Ultra CruiseでQualcommのチップ採用(出典:GM)
Ultra Cruiseは、自動車で一般道を走る必要のあるドアツードアの移動時に、ハンズフリー運転をできるようにするための運転支援システム。さまざまな走行シナリオのうち、95%でハンズフリー走行が可能になるという。2023年発売予定の電気自動車(EV)「Cadillac CELESTIQ」より搭載していく計画。
同システムを動かすハードウェアは、「ノートPCを2台重ねた程度の大きさ」。ただし、PC数百台分の処理能力を持つとした。
Ultra Cruiseのハードウェア(出典:GM)
中心となるチップは、「Snapdragon SA8540P SoC」2個とAIアクセラレーター「SA9000P」。16コアCPUと、300TOPS超のAI演算能力により、カメラ、レーダー、LiDARから得た情報を低遅延で処理するとしている。さらに、Qualcommの「Snapdragon Ride Platform」を採用したことで、ハードウェアを空冷で済ませられるようになった。液冷と違って配管が不要で、軽量化にも貢献する。
なお、Snapdragon Ride PlatformベースのADASは、Ultra Cruiseが初めての例だそうだ。