安倍晋三元首相をめぐる”怪情報”が、SNS上で拡散している。
岸田文雄首相の外交政策を批判するようなツイートに対し、安倍氏が「いいね」を押したという。
「岸田さんのこと嫌いなのかな」
いいねは、一般のツイッターユーザーによる2021年12月19日の書き込み「岸田の動きの悪さは宮沢喜一や鈴木善幸とダブります」に押されていたという。
投稿は、新聞記者を名乗るアカウントの以下の投稿へのリプライ(返信)だった。岸田氏の外交面での宥和的な姿勢を批判しているとみられる。
「二階さんが幹事長だったときは、中国に甘くても多くの人が二階さんの影響だと勝手に納得した。しかし、外交政策は党ではなく首相が決めるもの。チェンバレン(編注:英のネヴィル・チェンバレン元首相を指すとみられる)岸田さんは、どんな歴史的評価を受けるだろうか」
21日ごろから安倍氏のいいね欄のスクリーンショットが広まり、大きな注目を集めた。真意は測りかねるものの「岸田さんのこと嫌いなのかな」「陰湿すぎる」「(アベノ)マスク年度内廃棄が気に障った?」といった反応が続出した。一方、「これスタッフがやったのかな?」「間違えたんでしょう」と、安倍氏の意思ではないとの見方もあった。22日朝にはいいねは確認できなかった。
安倍氏はツイッターアカウントを12年1月に開設し、定期的に更新している。いいねは22日夜時点で33回押されており、自民党議員や台湾の蔡英文総統、高須クリニックの高須克弥院長、産経ニュースなどが対象だった。
自民党総裁選期間中の21年9月、森まさこ元法相が「岸田文雄候補をよろしくお願い申し上げます」と呼びかける投稿に対し、一般ユーザーのリプライ「申し訳ありませんが、私は。。。」にもいいねが付いていた。高市早苗氏の名前を記入した投票用紙を投函する動画も添付されたツイートだった。
安倍事務所に取材を申し込んだが、期日までに回答はなかった。回答があり次第、追記する。