柴犬激似菓子「柴マリトッツオ」を作ってみた

デイリーポータルZ

スイーツって定期的に何かしらが流行るが、今のそれはやはり、マリトッツオであろう。つまりは、クリームがぶっ刺さったパンである。

となると、柴犬を飼っている身としては、パンの茶色とクリームの白が、もう柴犬に見えて仕方がないので今回は!「柴マリトッツオ」を作ってみたいと思うッツオ!

ってことで、マリトッツオ。パンにあふれんばかりのクリームがぶっ刺さっていて美味しそう。

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だが、パンの茶色味とクリームの白味が、もう

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柴犬に見えてしょうがなくなってしまった。って実際、我が愛犬もも(柴犬)がガン見しているからかもだが、

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こうなってはもう「柴マリトッツオ」を作らざるをえないだろう。ちなみに、実はこれ

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マリトッツオ「風」。まぁそれがマリかどうかッツオは自分次第だが、つまりはパンにクリームがぶっ刺さった状態で柴犬を作る、というわけだ。…何それどういうこと? そんなのできるのであろうか。

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いずれにせよ、まずクリームが必要なので、スーパーで

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生クリームの素をGET。そう、今回は男らしく、自分の手で! クリームを素から自分で作るってわけだ!と、この不毛な男らしい決断を、すぐ後悔することになるのだが、では作り方も説明していこう。

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まずボウルに、クリームの素を投入。乳系だけに大好きな豆乳と勘違いしてるのか、さっそく喰いついてくるもも。早いよ。

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続いてグラニュ糖を、前者の10分の1ほどの量にて、投入。で、別途、クリーム生成は冷却状態で行う必要があるため、

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別のボウルに氷水を入れ、これらを重ねて

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作業することになる。変なの。でも早速、泡だて器でかき混ぜる。

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うぉぉぉおぉぉぉぉぉぉ!と、混ぜていくが、最初はずっと

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液体のまま。あらやだ。何これ。早々に飽きてくる。立ってるのも疲れてきて、座ってやったら

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ももがガチ喰いに来たので、慌てて回避。食いつきがエグイ。あげないよ。で、混ぜ続け

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だいたい20分くらいでクリーミィ―になってくる。が、今回のマリトッツオ、ある程度、丸っこく固定できるほどの粘度が必要となる。

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ゆえに、なおも混ぜまくるッツオ。いわゆるツノが立ちまくる状態をめざして! 途中、氷が解けてきたので、氷を補給するが、ついには

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氷にすら食いついてくるもも。食欲過多でもはや不憫。そうしてなんと1時間、執念で混ぜ続けた結果、かなり粘りけのあるクリームを

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生み出せたのであったッツオ! って、すこぶる手痛し。クリームって、誕生プロセスこんな大変だったとは。今まで、あらゆるクリームに価値を感じずに生きてきた人生を、恥じる。

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では次に、本体のパンだが

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袋から出そうとすると、早速食いつてくるもも。ちょっともう勘弁して。ってことで、パン、どん。

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今回のマリトッツオ、パンにクリームがぶっ刺さってる形、が前提条件なわけだが…何それ、具現化できないッツオ。そのうえでなんとか柴犬の顔を…!? だいぶ難解で悩んでいると

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参考にと、机の下から顔を見せてくれるもも。ありがとう、いいヤツだ。と、その時。はッ!そうだ! こうなっては、2段階で、マリトッツオっぽくしてみようではないか!

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ってことで、裁断。一体これからどうなるのか、まず犬ならではの突起した口鼻部分をパン塊で作ってみる。

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パンにクリームをぶっ刺してる形で、成り立つように。クリームが柴犬の鼻口周りの白い部分を

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具現化できるはず!たぶん。で後で、ガンダムのコアファイターのように合体させるのだ。比喩わからなくてもよい。

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続いて、一方のパン塊で、本体の顔面を生み出そう。まずはオデコ

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なイメージで斜めに裁断し、うっすら膨らんでる所を耳ってことで

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中をくりぬく形でヘコませ、高低差をつけよう。では、顔としても全体的にぶっ刺せるようにしたいので、

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もう勘で、切り込みを入れていく。

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スッパーン。いいのかなこれ、あってるのかなこれ

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当然誰もわからない。とりあえず、作業過程で生まれるパンのクズは

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都度食べるのであった。

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ではココで、さっきのクリームが登場!

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このクリームを、各切れ込みにぶっ刺していけば、イケるはず!

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         「そうなの?」

また、ももの食いつきがエグイ。

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では、この鼻口部分に、

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切り込みにクリームをぶっ刺していけば

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ちょうど柴犬ほっぺの白い部分が具現化できるはずやぁッ! もも、手、どけて。そして、一方の顔面パンの切り込みにも、容赦なく

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クリームをぶっ刺す! さらにココに、口鼻部分パンも
まるごとぶっ刺して、

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ドッキングッツオ!!  で、さらに。ひそかに耳にも、パカッと切り込みを入れて、

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クリームをぶっ刺しておこう。もはや執念。

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では、できたぁ!と思ったら、あッ! 

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犬的に肝心な、目と鼻の黒味部分、忘れてたッツオ! 何かスイートな甘味で具現化したかったけど、ない。ので、食卓にあった

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海苔でなんとかしよう。マジかよ。スイーツ度ゼロ。ももも驚愕していた。

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でもこれにて、柴犬ならではな

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黒味要素をいろいろ添付。どんどん海苔まみれに。スイーツの定義はどんどん薄れていった。

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と、そんな不毛なプロセスを経て!ついに完成してしまった「柴マリトッツオ」の全貌が、これだ!!

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!! あらまぁ!! まぁ、パンだし、なんだかクリームぶっ刺さってるっぽいし、最低限ッツオは満たしていると言えるだろう。

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肝心な柴犬かどうかは、この際置いておこうぜ! で、マリトッツオ、元々はインスタ映えでバズったものなので、こちら柴ッツオも、

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十分映えるのであった。「映え」の本質をわかってないからこんな勝手なことが言えるのだ。しかしもも、ふと高みに置いといてみても、

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ガン見。なんかもう普通に立っちゃってるが

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まるで長年の友人に会うような距離感になっていて、とりあえず「柴マリトッツオ」、柴犬っぽさも、兼ね備えていると言えるであろう!

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ってあんた、食っちゃダメだからね!!

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そんな「柴マリトッツオ」、あらためて本人(犬)と比べてみても

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もう区別がつかないほどでグッジョブ!ってことにするが、ではこちら、一体いかなる味なのか、実際に食べてみようではないかッ!

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が、パンとはいえ柴犬の顔にナイフを入れるのはなかなかの罪悪感で、ももも沈痛な面持ちで眺めていて

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たいそう食べにくいが、気丈にパックンチョしてみたところ…

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おぉ! パンとクリームのコラボは、想定内の美味しさにて!クリームも決して甘すぎず、しかもかなり粘度のある食感にて!混ぜまくってよかったわ、ってことで、コレはいいのではないでしょうか! マリトッツオの正解知らないけど。

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で、そういえば! 最終的に、スイーツ度ゼロで、雑に添付された、

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懸念の海苔は…一体どんな感じなのか。勇気を出してパックンチョしてみたところ…

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チョー海苔。海苔以上でも以下でもない味わい。しかも味付け海苔だから、より海苔主張が。スイーツクリーミィ―なテンションは激減なのであった。みんなは気をつけよう!

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そんな柴犬顔ベースゆえの悲しいサガだが、食べるほどに顔面が崩壊。と、罪悪感は募っていくが、でも流行りのスイーツを究極の形で堪能することはできるので、みなさんも作ってみて頂けたら幸いです(チョー面倒)。ではまた。

 

はい、以上いかがでしたでしょうか、今週の「パンよりごはん派」。みなさんもしっかり食べていきましょう。

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油断ならない犬。

 

 

 ヨシダプロ、柴犬ももを〇〇で作るシリーズ 

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