UPDATERは11月17日、再生可能エネルギー事業「みんな電力」においてポケットマルシェと連携し、ポケットマルシェ利用者向けに「再生可能エネルギー100%電力の販売」と「ソーラーシェアリング事業」を開始すると発表した。
UPDATERとポケットマルシェが協業
UPDATERは、10月1日にみんな電力から社名を変更。2011年に再生可能エネルギー事業会社として設立し、2016年に発電者と生活者をつなぐ電力小売りサービス「顔の見える電力」を開始した。電気生産者の思いや背景のストーリーを伝えることで、納得感を持って電気料金を支払い、生産者を応援してもらうシステムを提供している。
一方のポケットマルシェは、全国の農家、漁師から直接やりとりをしながら、旬の食材を購入できるプラットフォームの提供を、2016年9月より開始した。11月現在、約6100名の農家、漁師が登録し、約1万4000品の食材の出品に加え、食材の魅力と生産者のストーリーを発信している。
今回、「ストーリーに共感し、自分の価値観で選んで応援・購入する」という選択肢を提供していること、生産者と利用者との顔の見える関係を重視していることなど、両者の考え方の一致から協業に至った。
再生可能エネルギー100%電力については、ポケットマルシェの個人利用者を対象に、2022年1月に申し込みを開始し、同年2月から販売を開始する予定。2022年度中に同サービスへの5000世帯の切り替えを目指す。電気料金は大手電力会社と同等を予定し、売上の一部は、気候変動の影響で生産現場に被害を受けた生産者への支援に充てる。
ソーラーシェアリング事業については、ポケットマルシェに登録する生産者を対象に、UPDATERが連携して「営農型太陽光発電」の導入を提案、支援する。そこで作られた電気を「顔の見える電力」として買い取るほか、助成金に関する情報提供や質問窓口の設置などで運用をサポートする。