先日、ロケットニュース24の同僚たちとスシローに行った時のこと。レーン側に座っていたあひるねこ記者に、塩を取ってとお願いしたところ彼は机を見回した上でこう答えた。「塩? そんなのないっスよ?」と。いや、志村うしろうしろー! レーン見てー!!
どうやら、スシローのレーンに塩が流れていることはあまり知られていないようだ。言われてみれば、あの塩って使う機会限られてるもんな。私(中澤)もフライドポテトか鯛くらいしか使わないし別に無くても問題はない。と思いきや、回転寿司マニアは意外な寿司に塩をかけていた。
・塩がオススメの寿司その1
話を伺ったのは回転寿司マニアの会社員・鮮魚久良々さん。回転寿司の魅力にハマって25年以上の彼は、現在も週2回以上回転寿司に通っている。そんな鮮魚さんはスシローに行った際、塩を頻繁に利用するのだとか。一体何にかけてるんですか?
鮮魚久良々「まず、天ぷら寿司ですかね。スシローは天ぷらを注文すると揚げ立てのサクサクのものが来ます。塩で食べることで、そのサクサク感が生きるんですよね。
特に、スシローの白身魚の天ぷらは、ふわっとした身とサクッとした衣のハーモニーが素晴らしいので、天つゆや醤油で食べるのは惜しい。最近展開されていたネタで言うと、マトウ鯛の天ぷらにぎりは完全塩でしたね」
・塩がオススメの寿司その2
なるほど。天ぷら自体は塩で食べるもんな。個人的には、寿司に塩を使うという常識があまりなかったのだが、天ぷらがメインと考えると確かに良さそう。
鮮魚久良々「あとは、白身魚系も塩ですね。鯛やのどぐろは言うに及ばず、私のオススメはえんがわです。醤油をかけるよりも、大葉のしその風味が強く感じられスッキリと食べられるんですよ」
・塩がオススメの寿司その3
素材の味を生かした楽しみ方だ。私はえんがわ自体をあまり食べてなかったが、確かにこのスッキリした味は癖になる。しかし、ここまではまあ普通の組み合わせとも言える。やはりマニアと言えども塩の使い道はこんなものか。
鮮魚久良々「あとは、マグロ」
──え?
鮮魚久良々「マグロです」
──あのマグロですか?
鮮魚久良々「はい、あの赤身魚のマグロです」
──嘘でしょ。どれよりも醤油のネタですよ。
鮮魚久良々「まあ、確かに醤油より塩の方がウマイという話ではないんですが、実はマグロに塩もなかなか乙な味なんですよ。特に、スシローのマグロは塩で食べると、素材の強さが分かって良いんですよね。大トロとか脂が濃厚なだけに塩が合います」
──確かに悪くない……!
鮮魚久良々「中でもオススメは、天然本鮪ねぎとろですかね。海苔の風味がふわ~っと口に広がって、マグロのまろやかかつ濃厚な味に海を感じます」
──食べてみたところ、確かに醤油で食べるより海苔の風味が感じられる。また、思っていたより物足りなさがない。マグロは完全醤油派だったがこういう食べ方もあるのか。へぇ~。
意外とアリだったマグロ+塩。新しい組み合わせに、スシローの新たな魅力を発見した気分になった。次にスシローに行く日が楽しみだぜ! 「マジかよ!?」と思った人はぜひ一度騙されたと思って試してみてくれ!!
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.