Amazonとスタバがコラボ店舗を展開? 鍵はキャッシュレス&無人レジシステム

GIZMODO

グローバリゼーションの申し子たち。

Business Insiderが、米Amazonとスターバックスがタッグを組んでリアル店舗を展開していく計画について報道しています。ソースはBusiness Insiderが独自入手したAmazon社内文書。Amazonはリアル書店を展開しているため、日本のスタバとTSUTAYAのジョイントストアをイメージしますが、どうやら書店ではなく食品も扱うカフェになるようです。報道によれば店舗の雰囲気はスタバ色強めで、カフェの中にAmazon Goの食品エリアがあるというイメージ。ターゲットは25歳から45歳のとにかく時間がない多忙層だそう。

Amazonとスターバックスのタッグは、確かに相性が良さそうですね。現代社会ではAmazonアカウントもスタバのラテも、ライフラインレベルに必須という人もいますから。スターバックスにとっては、Amazonの技術でキャッシュレス化と自動化をすすめた店舗作りは魅力的かもしれません。一方で、スタバのセルフラテステーションが併設されたAmazon Go店舗はすでにあるので、Amazonにとってジョイントストアにする利点はあまりないかも? …いや、あるんです。

実現すればAmazonでもスタバでもない新ブランドに?

AmazonはAmazon Goをお店としてではなく、カメラを利用した無人お買い物システムとして広げたいという野望があります。店内に複数設置されたカメラが入店するお客さんの動きから商品の棚、カゴの中すべてをスキャンして把握し、決済することで実現するウォークスルー決済システム。レジという存在はなく、入店して商品を手に取って店を出るだけです。

Amazonはこのシステム展開をより進めるために、スターバックスがいいパートナーになると見込んだのかもしれません。Business Insiderの「顧客情報・認証、カタログ、仕入れ、供給先などを持つAmazon Goシステム導入で、小売店は顧客に新しい品揃え、ショッピング体験を提供できる」という解説がすごいながらも恐ろしい…。Amazon Goシステムを利用するのにAamzonアカウントが必須となれば、ますます生活がAmazonに飲み込まれていきます…。

現段階でBusiness Insiderが手に入れた社内文書では、あくまでも「計画」となっています。ジョイントストア出店が決まったというわけではありません。このまま頓挫してしまうかもしれないし、気がつけばAmazonスタバだらけになっているかもしれないし…。ちなみに、もし実現すればAmazonでもスターバックスでもなく、新たなブランドになるそうですよ。

Source: Business Insider