【正直レビュー】日本一高い納豆専門店の『納豆ラーメン』を実食してみたら意外な結果が待っていた

ロケットニュース24

「ラーメン好き」と「納豆好き」。どちらも当てはまる人は結構いるかと思うが、2つを1度に堪能できる「納豆ラーメン」を食した人はそこまで多くないはず。個人的な話で恐縮だが、私(耕平)はつい先日食べる機会があった。

それも、日本一高い納豆を提供している専門店「二代目福治郎」の納豆ラーメンだ。取り寄せて食べてみたから、感想をレポートしていこう。意外な結果になったぞ。

・ラーメン専用納豆?

納豆専門店が本当に納豆ラーメンなんか販売しているのか? と思うかもしれないが、注文してから5日後にクール宅急便で届いた。


今回注文した商品は2食入りで税込864円。送料が別途1210円かかったから、合計が2074円だった。1食あたりの価格は、実質1000円オーバー。

実物を手にすると、包装のラベルからもブランド感がうかがえる。


そして開封! 日本一高い納豆専門店の納豆ラーメンが姿を現す。


袋から材料を取り出したところ、生めんや液体スープ、かやくの白ゴマなどが入っていた。


その中でも異彩を放っているのが……

ラーメン専用納豆!!!


「納豆ラーメン」の時点で十分にマニアック寄りなメニューだと思うが、さらにラーメン専用の納豆たるものをブッ込んできた。さすが「二代目福治郎」だ。

中を取り出してみると、ひきわり納豆よりもさらに細かく納豆が加工されている。粘り気はほとんど無く、見た目は味噌のようだ。


この納豆がどうラーメンとマッチするのか? 期待を込めて調理に入る。


・3分で完成

調理は至って簡単だ。まずドンブリに「ラーメン専用納豆」を入れて……


次に「液体スープの素」を入れて……


300mlの熱湯を入れて……


かき混ぜる!


同時に鍋にお湯を沸かして、麺を2分茹でて……


麺をドンブリに入れて、かやくの白ゴマを入れて……

完成!!!!!


所要時間は3分ほど。トッピングを加えなかったこともあるが、カップラーメンと変わらない調理時間だった。

ちなみに「二代目福治郎」がオススメするトッピングは、「ねぎ」「キムチ」「もやし」。しかし今回は純粋に「納豆+ラーメン」を堪能するため、あえてトッピングは入れないことにした。


・いざ実食!

それでは、いよいよ実食に入ろう。見た目は普通の味噌ラーメンだが、味はいかに?

うん、美味い!!


ツルツルの麺にラーメン用納豆がよく絡んでいる。なるほど、これが「納豆ラーメン」か。それから2口、3口と食べ進めていったところ、ある疑問が頭に浮かんだ。


これ、市販で作れんじゃね?


そもそも納豆ラーメン自体初めて食べるので、日本一高い納豆専門店が作る「納豆ラーメン」が、どのレベルなのかを確かめることができない。

ということで、市販の材料で納豆ラーメンを作って食べ比べることにした。


・食べ比べたら意外な結果が

食べ比べ用の市販のラーメンは、2食入りで税込486円と、そこそこ高価格帯の味噌ラーメンだ。


そして使用する納豆は、スタンダードな「おかめ納豆」のひきわり納豆。


この納豆を「ラーメン専用納豆」に近づけるべく、すり鉢を使って出来るだけ細かく砕いていく。


これが中々しんどい作業。納豆のネバネバのせいで、細かく砕くことが一苦労だった。


作業を続けること約10分。ようやく、それっぽいものが完成。


ただ、さすがに本物の「ラーメン専用納豆」と比べると、まだまだ細かさが足りない気が……。


とは言え、これ以上やってもキリが無さそうなので、調理を進めていく。すり潰した納豆を納豆ラーメンと同様、スープの素と一緒にドンブリに移して……


熱湯と茹でた麺を入れて、完成。


「二代目福次郎の納豆ラーメン」と比べると、かやくの白ゴマ以外、見た目は ほとんど変わらない。


ということで、「市販の材料で作った納豆ラーメン」を試食!

えっ???


普通に美味いぞ……むしろ「二代目福治郎の納豆ラーメン」と同等、またはそれ以上かも? と思えるほどの、まさかの出来。

その後、交互に食べ進めて、あっという間に麺を食べ終えてしまった。


最後にスープを飲み比べたところで、あることに気づく。


「ラーメン専用納豆」では、極限まで砕かれた粘り気の無い納豆がスープにうまく溶け込んでいた。対して、「市販の材料で作った納豆ラーメン」はどうしてもスープと分離してしまうのだ。ひきわり納豆を無理矢理すり潰したからだろうか。


なるほど……「ラーメン専用」とは こういうことだったのか。となると、スープだけなら「さすが、日本一高い納豆専門店が作る納豆ラーメンだ」となる。よって、納豆ラーメンというジャンルでは、「二代目福治郎の納豆ラーメン」に軍配が上がる。

しかし、味噌ラーメンとして考えたら「市販の材料で作った納豆ラーメン」も負けてはいない。総合的にどっちが上かと言われると……個人的には市販の納豆ラーメンの方が好きかも。ただもちろん、このあたりは好みによるだろう。


──以上になるが、今回はあくまで素材のみで食べ比べ。二代目福治郎オススメのトッピングなどを乗せて食べたら よりいっそう納豆ラーメンとしての風味が味わえると思うので、興味を持った人は、ぜひ一度取り寄せて食べてみることを推奨する。


参考リンク:二代目福治郎「納豆ラーメン」
執筆:耕平
Photo:RocketNews24.

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