「ラーメン好き」と「納豆好き」。どちらも当てはまる人は結構いるかと思うが、2つを1度に堪能できる「納豆ラーメン」を食した人はそこまで多くないはず。個人的な話で恐縮だが、私(耕平)はつい先日食べる機会があった。
それも、日本一高い納豆を提供している専門店「二代目福治郎」の納豆ラーメンだ。取り寄せて食べてみたから、感想をレポートしていこう。意外な結果になったぞ。
・ラーメン専用納豆?
納豆専門店が本当に納豆ラーメンなんか販売しているのか? と思うかもしれないが、注文してから5日後にクール宅急便で届いた。
今回注文した商品は2食入りで税込864円。送料が別途1210円かかったから、合計が2074円だった。1食あたりの価格は、実質1000円オーバー。
実物を手にすると、包装のラベルからもブランド感がうかがえる。
そして開封! 日本一高い納豆専門店の納豆ラーメンが姿を現す。
袋から材料を取り出したところ、生めんや液体スープ、かやくの白ゴマなどが入っていた。
その中でも異彩を放っているのが……
ラーメン専用納豆!!!
「納豆ラーメン」の時点で十分にマニアック寄りなメニューだと思うが、さらにラーメン専用の納豆たるものをブッ込んできた。さすが「二代目福治郎」だ。
中を取り出してみると、ひきわり納豆よりもさらに細かく納豆が加工されている。粘り気はほとんど無く、見た目は味噌のようだ。
この納豆がどうラーメンとマッチするのか? 期待を込めて調理に入る。
・3分で完成
調理は至って簡単だ。まずドンブリに「ラーメン専用納豆」を入れて……
次に「液体スープの素」を入れて……
300mlの熱湯を入れて……
かき混ぜる!
同時に鍋にお湯を沸かして、麺を2分茹でて……
麺をドンブリに入れて、かやくの白ゴマを入れて……
完成!!!!!
所要時間は3分ほど。トッピングを加えなかったこともあるが、カップラーメンと変わらない調理時間だった。
ちなみに「二代目福治郎」がオススメするトッピングは、「ねぎ」「キムチ」「もやし」。しかし今回は純粋に「納豆+ラーメン」を堪能するため、あえてトッピングは入れないことにした。
・いざ実食!
それでは、いよいよ実食に入ろう。見た目は普通の味噌ラーメンだが、味はいかに?
うん、美味い!!
ツルツルの麺にラーメン用納豆がよく絡んでいる。なるほど、これが「納豆ラーメン」か。それから2口、3口と食べ進めていったところ、ある疑問が頭に浮かんだ。
これ、市販で作れんじゃね?
そもそも納豆ラーメン自体初めて食べるので、日本一高い納豆専門店が作る「納豆ラーメン」が、どのレベルなのかを確かめることができない。
ということで、市販の材料で納豆ラーメンを作って食べ比べることにした。
・食べ比べたら意外な結果が
食べ比べ用の市販のラーメンは、2食入りで税込486円と、そこそこ高価格帯の味噌ラーメンだ。
そして使用する納豆は、スタンダードな「おかめ納豆」のひきわり納豆。
この納豆を「ラーメン専用納豆」に近づけるべく、すり鉢を使って出来るだけ細かく砕いていく。
これが中々しんどい作業。納豆のネバネバのせいで、細かく砕くことが一苦労だった。
作業を続けること約10分。ようやく、それっぽいものが完成。
ただ、さすがに本物の「ラーメン専用納豆」と比べると、まだまだ細かさが足りない気が……。
とは言え、これ以上やってもキリが無さそうなので、調理を進めていく。すり潰した納豆を納豆ラーメンと同様、スープの素と一緒にドンブリに移して……
熱湯と茹でた麺を入れて、完成。
「二代目福次郎の納豆ラーメン」と比べると、かやくの白ゴマ以外、見た目は ほとんど変わらない。
ということで、「市販の材料で作った納豆ラーメン」を試食!
えっ???
普通に美味いぞ……むしろ「二代目福治郎の納豆ラーメン」と同等、またはそれ以上かも? と思えるほどの、まさかの出来。
その後、交互に食べ進めて、あっという間に麺を食べ終えてしまった。
最後にスープを飲み比べたところで、あることに気づく。
「ラーメン専用納豆」では、極限まで砕かれた粘り気の無い納豆がスープにうまく溶け込んでいた。対して、「市販の材料で作った納豆ラーメン」はどうしてもスープと分離してしまうのだ。ひきわり納豆を無理矢理すり潰したからだろうか。
なるほど……「ラーメン専用」とは こういうことだったのか。となると、スープだけなら「さすが、日本一高い納豆専門店が作る納豆ラーメンだ」となる。よって、納豆ラーメンというジャンルでは、「二代目福治郎の納豆ラーメン」に軍配が上がる。
しかし、味噌ラーメンとして考えたら「市販の材料で作った納豆ラーメン」も負けてはいない。総合的にどっちが上かと言われると……個人的には市販の納豆ラーメンの方が好きかも。ただもちろん、このあたりは好みによるだろう。
──以上になるが、今回はあくまで素材のみで食べ比べ。二代目福治郎オススメのトッピングなどを乗せて食べたら よりいっそう納豆ラーメンとしての風味が味わえると思うので、興味を持った人は、ぜひ一度取り寄せて食べてみることを推奨する。
参考リンク:二代目福治郎「納豆ラーメン」
執筆:耕平
Photo:RocketNews24.