照明一体型プロジェクター「popIn Aladdin」のオプションパーツとなる、「Aladdin Connector」が自宅に届いた。以前は一度諦めたのだが、これでpopIn Aladdinを使って、リビングで仕事ができるかもしれない。
……この記事を書いている時点で、東京都で4回目の緊急事態宣言が発令されてから67日が過ぎた。
私が勤めている新宿にある中小企業では現在、各スタッフが可能な範囲でリモートによる業務を行っている。その中で、今回はpopIn Aladdinを使って、リビングで気軽に仕事ができる環境を構築してみた。
【これまでの経緯】
緊急事態宣言が発令された2020年4月、筆者の勤めている会社では何の準備もないまま、在宅勤務を始めることになった。仕事の環境は「デスクトップPC+メール」が普通だったため、データを外付けHDDで持ち運んだり、LINEの個人アカウントを流用したりと大混乱。その後、補助金などでNASやノートPCを導入、徐々にテレワーク環境を整えていく……
9月14日(火):Aladdin Connectorが自宅に届いたので…
緊急事態宣言が期間延長になったことで、今週も引き続き自宅でテレワークをすることに。午後に荷物が届いたので中を確認すると、Aladdin Connectorが届いたようだ。そういえば、6月に一般販売されたのを見て、すぐに注文していたんだっけ。
Aladdin Connectorは、Wi-Fi経由でpopIn Aladdinに接続可能なHDMIコネクター。popIn Aladdinには映像入力端子がないので、AirPlayやMiracast、DLNAサーバーなど、Wi-Fi経由でしか映像を投影することができない。そして、AirPlayやMiracastでは遅延が気になるので、仕事に使うには微妙だった。
ちなみに、Windows 10を搭載しているPCであれば、Miracastを使って、デスクトップの映像を「popIn Aladdin」に投影できる。その操作は簡単だ。まずは、「popIn Aladdin」で「システム環境設定」→「そのほかの設定」→「Miracast」と操作して、Miracastの接続待ちの状態にする。
あとは、Windows 10のタスクバーから「通知」をクリック。ポップアップ表示された画面で「接続」をクリックすると、接続先一覧にpopIn Aladdinが表示されるので、これを選択すればいい。
この操作を行うとPCにモニターを2台接続したときと同じように、デスクトップが2つに拡張される。あとは、表示させたいウィンドウを拡張されたデスクトップにドラッグすれば、popIn Aladdinで投影可能だ。
ただ、Miracastでは映像の遅延が出るため、ポインターの動きがカクついて、マウス操作が上手くいかない。結局、ボタンのクリックなどができずに、仕事に使うのは諦めた。スライドを順番に表示するぐらいはストレスなく操作できるので、以前に試したようにプレゼンのレジュメ表示ぐらいはできそうだが……。しかし、こんな状況もAladdin Connectorによって、一気に改善してくれるかもしれない。
9月15日(水):Aladdin Connectorの初期設定は1分程度で終了!
今日はAladdin Connectorの初期設定を行うことにする。まずは、Aladdin Connectorに電源ケーブルを接続し、ボタンを押してペアリング待機状態に。あとは、popIn Aladdinのアプリを起動して、Aladdin Connector をWi-Fiに接続させれば、すぐに利用が可能な状態になった。
なお、接続先のWi-Fiには、popIn Aladdinが利用しているものと同じものを使用する必要がある。アプリの設定画面には、スマホで接続しているものと同じSSIDが表示されるので、問題なければパスワードを入力。なお、設定画面には「5GHz帯を利用するように」とあったので、事前にpopIn Aladdinの接続先を合わせておいた方が良いだろう。
9月16日(木):マウスポインターがヌルヌル動く!これなら仕事もOK
今日は1日リビングが使えるので、いよいよpopIn Aladdinで仕事をすることに。まずは、机代わりの「Yogibo Max」をリビングに持ってきて、その上にノートPCを設置。HDMIケーブルでAladdin Connectorと接続する。
そして、popIn Aladdinの「Aladdin Connector」アプリを起動すると、Aladdin Connectorでファームウェアの更新がはじまった。以前にAladdin Connectorについて調べてみたところ、音に関するトラブルがあったようだが、それが改善されたようだ。うん、これはありがたい。
ファームウェアのアップデートは1分程度で終了。すぐに画面が切り替わると、そこにはWindowsのデスクトップが表示されていた。どうやら、Miracastのようにデスクトップを拡張するのではなく、画面をミラーリング表示するらしい。
そして、気になるマウスの操作性だが、いくらAladdin Connectorを利用しても、映像にはわずかな遅延が発生している。……しているのだが、ポインターがヌルヌル動いてくれるのが、Miracastと大きく違うところ。おかげでボタンをクリックするようなピンポイントな操作が、popIn Aladdinでもできるようになった。
その後も実際に作業をしてみたのだが、Aladdin Connector を利用すれば、ポインター操作以外の部分でもストレスなく仕事ができそうだ。筆者の家では「popIn Aladdin 2」を壁から1.4mほど離して投影しているので、画面サイズは80インチ弱。この環境であれば、ブラウザーなどの細かい文字もちゃんと読める。今は白い壁に直接映像を投影しているが、スクリーンを配置すれば、よりクリアな映像になるだろう。
ちなみに、写真では撮影のために部屋を完全に暗くしているが、少し部屋を明るくしても文字などは問題なく読むことができた。このまま1日作業をしていると目を悪くする上に、HDMIケーブルを足に引っ掛けそうなので、実際にはカーテンを少し開けて作業するのがベストだろう。
以前からリビングで仕事をする際には、Spotifyの音楽をBGM代わりに再生させていたpopIn Aladdinだが、今後は本格的に仕事に使うことになりそうだ。こうなると何の準備をせずに、リモコン一つで利用できるpopIn Aladdinの手軽さがありがたい。いちいちモバイルプロジェクターを持ってきて、焦点距離を調整して……なんてことでは、とても仕事に使う気にはなれなかっただろう。
さて、午前中の仕事も片付いたので、今度はpopIn Aladdin でYouTubeを再生させることに。このままリビングでランチとしますか。