Volocopterは、カリフォルニア州ロサンゼルスで垂直離着陸可能な電動マルチコプター(eVTOL)による空中タクシーサービスの実現を目指し、現地の交通問題に関する組織、Urban Movement Labs(UML)と提携した。
ロスではeVTOL移動が当たり前に?(出典:Volocopter)
Volocopterは、人間を輸送可能なマルチコプターで都市部向け空中タクシーサービス(Urban Air Mobility:UAM)提供を目指しているドイツ企業。以前から試験している「Volocopter 2X」のほか、都市部の短距離移動を想定した航続距離35kmほどの2人乗り機体「VoloCity」、都市部と周辺の郊外とを結ぶ航続距離100kmの4人乗り機体「VoloConnect」、荷物運搬用の機体「VoloDrone」を開発している。
UMLは、ロサンゼルスの交通に関する問題をさまざまな方法で解消しようとしているグループ。Avis Budget Group、Lyft、Waymo、Verizonといった企業のほか、ロサンゼルス市などが設立メンバーとして名を連ねている。
VolocopterとUMLは、eVTOLによるUAMをロサンゼルスで提供すれば、既存の交通システムを補完できると見込む。そこで、いくつかの試験的プロジェクトを実施し、空中タクシーサービスの実現可能性を探る。
なお、Volocopterについては、Microsoftがフライトシミュレーター「Microsoft Flight Simulator(MSFS)」で選択可能な航空機として、VoloCityを追加する、という話題もある。VoloCityが選択可能になるのは、2021年11月の予定。
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Microsoft Flight SimulatorでVoloCityが選択可能に(出典:Microsoft/YouTube)