花束をあげるみたいに手土産を PRIOR フルーツポンチセットを推す

デイリーポータルZ

「推す飯」とは、明るくてらいない気持ちでただ好きな飯を推す活動です。

第16回の今回は手土産編。

推し手はライターJUNERAY、3yk、北向ハナウタ、進行は編集部の古賀です。

こちらの記事では3ykさんが「PRIOR フルーツポンチセット」を推します。

登場人物

JUNERAY
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。酒と花を自在にあやつる能力者。
3yk(みゆき)
休日は山を登り川を渡り海で石を拾う。意図せず人をしみじみとさせる。
北向ハナウタ
キリン、ナンバープレート、国旗を愛好。混沌とするものごとを見やすくまとめることができる。
古賀及子
サイト編集部員で当企画の仕切り役。持ち前のカンの悪さから手土産で失敗し続けてきた。

フルーツポンチが手土産の定番という世界線

古賀:
3ykさんはここまでの2品とはうって変わった、でもこれはまた、新たなる知恵の品を選んでいただいております。

ハナウタ:
いい会だな~。

3yk:
はい! わたしの推しはこちらのフルーツポンチセットです。

“アジアを旅するスウィーツブランド”というふれこみのブランド「リーポール」の品

JUNERAY:
かんわいい。

古賀:
こんなかわいい飯ある!?

ハナウタ:
かわいい~~。

3yk:
実はこれ正直に言うと、私食べたこともこれまで手土産にしたこともないんです。手土産の雑誌かなにかで見てずっと憧れていました。それで今回取り上げさせてもらって。

古賀:
相談いただいて、そういう夢に見た一品もぜひ入れよう! となりまして。ちょっとややこしくて申し訳ないのですが、私が撮影を兼ねて試食もしてます。

荷姿としては冷凍で到着(以下、写真レポートは古賀がご案内いたします!)、冷蔵庫で解凍する商品
ボトルはスクリューキャップになっていてフルーツポンチを懐中できる、懐中しるこならぬ懐中ポンチ……

ハナウタ:
手土産の雑誌があるんだ。

古賀:
雑誌の手土産特集ってめちゃくちゃ人気あって、別冊でムックになったりするんですよね。

3yk:
そうなんです! で、それによると、フルーツポンチが手土産の定番である、そういう世界線があるらしいんですよ。

JUNERAY:
転生したらフルーツポンチが手土産の世界だった…?

古賀:
海外ドラマのパーティーで「ポンチ」ってよく出てきますよね。あの流れですかね……。いずれにせよ転生……。

3yk:
転生先ではこの商品、定番のフルーツポンチのなかでも「新しい! 芸能人御用達!」みたいな触れ込みで。

「SOSA玉」がパラレルワールドへの扉

JUNERAY:
公式の説明読んでたんですけど「最後の一滴まで美味しくお召し上がりいただけます」って。フルーツポンチなのに!

フレッシュな果物と、ジュースのようなシロップ

古賀:
あっ、そうなんです、シロップが甘すぎず、ジュースみたいでした。

ハナウタ:
飲み干せるフルーツポンチ

JUNERAY:
液がものすごく甘いフルーツポンチしか知らない…!

ハナウタ:
同じく……。初めてです。

中身を出してみました、素敵……

古賀:
あっちの世界ではフルーツポンチの汁、飲むんですね……。

3yk:
素敵なのかよくわからなくなってきましたね?

JUNERAY:
すっっっっごい怒られちゃうかもなんですが、私がもらったら、こっそり隠れてお酒入れてしまいそうです…。

3yk:
それはおいしい!!!!

ハナウタ:
公式ページにまさに「シャンパンやワインで割ってもおいしい!」って書かれてますよ!

古賀:
無罪!

3yk:
正解だ。

JUNERAY:
公式さん!!!

3yk:
むしろ褒美が与えられる。

JUNERAY:
ついていきます!

ハナウタ:
シロップは「レモンとスターアニス(八角)が香る」とも。

古賀:
そうそう、すごくおしゃれなフレーバーでした。あとサイトに「(マンゴーSOSA玉入)」という謎の表記があると思うのですが……

3yk:
それ気になってました!

古賀:
これが本当に謎で。

3yk:
何者なんですか。

古賀:
薄いゼリーのなかにマンゴーピューレと細かいゼリーがとじこまってるんです。あの、グミのコロロってありますよね、ああいう構造体で。

ゼリー質のもので守られた球体

ハナウタ:
これが…SOSA玉…?

3yk:
プチってするんですか?

古賀:
はい。ぷつんと噛むと、ドーンって果肉と果実とゼリーが出てくる。

プツっとはじめるとなかは濃厚なマンゴーピューレと食感あるゼリーが

JUNERAY:
すごい、ぜんぜん知らない食べ物だ。

古賀:
本気で世界線違う感じするんですよね。

ハナウタ:
「SOSA玉」で調べてもこのポンチしか出てこないですよ。

古賀:
パラレルワールドへの扉なのかもしれない。

JUNERAY:
なにって…SOSA玉を食べただけだが?

ハナウタ:
異世界でSOSA玉を食べる人だ。

古賀:
村人に吊るされる。

人に花束あげてみたいのと同じジャンルの気持ち

3yk:
あの、これもこんなこと言ったら怒る人いると思うんですけど……。

ハナウタ:
みんな怒られに行ってる。

3yk:
わざわざフルーツポンチって買う必要あるのかなってしばらく悩んでたんですよ。缶詰とかフレッシュな果物を買ってきてサイダーで作ったらいいんじゃないかって。

ハナウタ:
うんうん、フルーツポンチって難しい位置ですよね。

JUNERAY:
自分で買おうとしても、悩んだ末に生のフルーツを買って満足してしまうかもしれないですよね。

3yk:
あえて異世界の皆さんが手土産にする、その魅力が、SOSA玉とか、スターアニスの香りとかそういうところなのかなと解ってきました。

JUNERAY:
「自分で作れるかもだけど、もしかしたらすごく美味しいものが待ってるのかもしれない」という世界線。

古賀:
なるほど、自力でできないことが詰まってる。やっぱりこれ世界線の話ですね、彼岸ですね。

JUNERAY:
自分のためにこんなに可愛いものを買っていいのか!? という葛藤もありますよね。人にあげて、人からもらって、それでちょうどいいバランスなのかも…。

3yk:
自分用にはね、気恥ずかしいですよね。

ハナウタ:
もらいたい。

古賀:
こんなんもらったら真後ろに倒れますよ、うれしすぎて。

JUNERAY:
しばらく部屋に飾って眺めちゃうかも……。

3yk:
こういうピッカピカにかわいいのを、もらいたいし、人にあげたいという気持ちがありました。人に花束あげてみたいのと同じジャンルの気持ち

ボトルからすけるフルーツたちが花束のよう

ハナウタ:
そうか、花束に近いですね。

JUNERAY:
「人に花束あげてみたい」が完全にしっくりきました。

古賀:
花ももらったら嬉しいものな~~~っ。

JUNERAY:
キラキラしてて、儚いものを人にあげてみたいという。

古賀:
フルーツポンチ、もらったら出窓に飾りますよね、無い出窓に飾る。

JUNERAY:
フルーツポンチには出窓が似合う。

ハナウタ:
朝、カーテンを開けて、そこにフルーツポンチ。

3yk:
朝日に輝いてる…!

古賀:
「なんでこんなにかわいいのかよ~」

ハナウタ:
また『孫』が出てきちゃった。(※一ノ蔵 スパークリング純米酒編で大泉逸郎『孫』が話題になっとりました)

他の人を邪魔しないかばかり考えていた

3yk:
今まではお土産って、自信がなさすぎてどうしたら他の人のものを邪魔しないかな~みたいなイメージで

ハナウタ:
そう「他の人を邪魔しないか」で考えちゃいますよね。

JUNERAY:
同じお菓子で被らないかな…? とかも…。

3yk:
なるべく目立たないものをと思ってしまうんですよね。一品持ち寄り会とかも、ピクルスとか箸休めを担いがちで…。

古賀:
クゥ~~っわかる~~~っ。

ハナウタ:
それはそれで正解とも思うんですよね。でも、それって自分の中で100点はとれないじゃないですか。

3yk:
そうなんですよ!!!

JUNERAY:
ものすごくわかります。

古賀:
アメリカ映画とかで見る体験を話す会みたいになってきた。みんな胸に「HELLO」ってシール貼るやつ。

ハナウタ:
せっかくみんなのために持っていくのに。

3yk:
そう、どうせならハッピーな気持ちであげたい。

古賀:
フルーツってお腹にたまらないじゃないですか。そういう意味ではむちゃくちゃ目立つけど邪魔はしてないんですよね。

3yk:
いくらあってもいいですよね、フルーツは。これなら、お酒入れても楽しめるし…!

古賀:
わたしこれを3ykさんから聞いたときに、すごい! と思って。お腹にインパクトがない! と。なのにど派手だから。3ykさんの思いを完全に体現したのがフルーツポンチって感じします。

ハナウタ:
おめでとうございます。

3yk:
よかった~~。

JUNERAY:
なんだかやさしい気持ちになりました。

3yk:
わたしも明日から晴れやかなきもちで過ごせそうです。

古賀:
みんながそれぞれの正解を手にパーティーへ旅立っていきますね……。

登場人物

JUNERAY
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。酒と花を自在にあやつる能力者。
3yk(みゆき)
休日は山を登り川を渡り海で石を拾う。意図せず人をしみじみとさせる。
北向ハナウタ
キリン、ナンバープレート、国旗を愛好。混沌とするものごとを見やすくまとめることができる。
古賀及子
サイト編集部員で当企画の仕切り役。持ち前のカンの悪さから手土産で失敗し続けてきた。

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