米Amazonが在宅勤務を行っている従業員のPCにキーロガーを仕込もうとしている──そんなニュースが海外で話題だ。
これは米VICE誌が伝えたもので、それによるとAmazonが同社カスタマーサービス担当の従業員のPCにキーロガーをインストールする計画が存在することが、同社の機密文書から判明したというもの。同社はコロナ禍における在宅勤務中に、顧客データが盗み出されるトラブルに遭遇していることから、同社カスタマーサービスの従業員を装った攻撃者や不正行為を行う従業員が顧客データにアクセスする事例を見つけ出すために、そうしたツールのインストールを計画しているとのこと。同記事によると、このツールはタイプした内容を正確に記録したり、コミュニケーションを監視するものではなく、従業員のプライバシーに配慮したものになるというが、ツールの性質上、在宅勤務における従業員のサボリを発見する用途にも使えるため、そうした拡大運用を懸念する声もあるようだ。いずれにせよ、仮に大手のAmazonが導入することになれば、これまでこうしたツールを検討していなかった事業者の間で、導入を検討する動きが出る可能性はありそうだ。