全国住みたい街ランキングで常に上位にランクインしている福岡県福岡市。2020年度の人口増加数、増加率は政令指定都市で第1位。2019年度の開業率は政令指定都市で第1位。7年連続で税収過去最高を更新。福岡市をこんなふうに活力あふれる街にしているものは何なのか。
本書の著者は、アナウンサー出身で、2010年の初当選から現在まで3期連続して再選を続けている福岡市長の高島宗一郎氏である。しかも、いずれの期でも史上最多得票を叩き出すという人気ぶりだ。福岡市を変えることで、日本を変えたいと本気で願い、新たなチャレンジを続ける姿勢とその結果が人々を魅了するのだろう。著者は、これからの時代のキーワードとして、「データ連携」と「感染症対策」を挙げる。そして、新たなテクノロジーを社会実装することにより、日本の未来を創造したいと考えている。福岡市が実践するチャレンジの詳細とその背景にある戦略が明らかになり、「福岡市から日本を変える」という未来図が提示されるさまは圧巻だ。
人間の感情から生まれる本質を突いたWhy視点の問い、あるべき姿を追求した大義ある提案力、そして疑問を抱いた事象を深く洞察し、実行に結びつけていく力。本書の文章にも、著者の人間力と志の強さがにじみ出ているのを要約者は感じた。
本気で日本を変えたいと思い、新たなチャレンジに奮闘するビジネスパーソンには必ず手にとっていただきたい1冊である。挑戦の後押しをされること請け合いだ。
今回ご紹介した「日本を最速で変える方法」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。 Source