株式会社リコーは7月15日、バーチャルツアー作成サービス「RICOH360 Tours」の国内向け提供を開始した。
本サービスは海外向けに2020年7月から提供していたもの。同社の360°カメラ「THETA」シリーズとインターネットに接続したPCまたはスマートフォンだけで、Googleマップの「ストリートビュー」のように360°視界を自在に変更しながら移動もできる映像(バーチャルツアー)を簡単に作成できる。不動産の内見や施設紹介などの用途に利用可能だ。
バーチャルツアーの作成時にはAIによるノイズ除去や明るさ補正により、明るく高精細の映像が生成される。また、国内版での新機能として、映像内に家具(画像データ)を自動配置できる「AIステージングβ版」が追加された。
料金プランは3種類で、無料の「Freeプラン」は14日間限定のお試し用。月額4000円の「Proプラン」、6000円の「Businessプラン」(いずれも税別・年間契約時)では、「AIステージングβ版」の利用可能数などが異なる。どちらのプランでもバーチャルツアーの公開数、閲覧数、データ保存量は無制限。
Businessプランでのみ利用可能な機能として、映像の中からAIが魅力的な画像を自動判別して切り出す「AIによる画像切り出し」機能がある。切り出した画像は別途ウェブページやカタログなどに利用可能だ。AIを利用しない手動での切り出しは、Proプランでも利用できる。
複数人でバーチャルツアーの編集や確認、管理を行うためにユーザーを追加できる。1ユーザーあたりの追加料金は月額でProプランでは2000円、Businessでは3000円(いずれも税別)となる。
プラン名 | Freeプラン | Proプラン | Businessプラン |
利用料金 | 無料(14日間のみ) | 4000円/月(税別・年間契約時) | 6000円/月(税別・年間契約時) |
AIステージングβ版 | 10点まで | 20点/月まで | 100点/月まで |
AIによる画像切り出し | - | × | ○ |
ユーザー追加 | - | 2000円/月(税別) | 3000円/月(税別) |
その他の機能として、物件紹介ウェブページの作成機能、バーチャルツアー内のフォーム作成機能、アクセス状況のデータを取得できるアナリティクス機能、氏名や住所、メールアドレスなどを掲載した「ビジネスカード」の表示機能がある。これらはPro、Businessの両プランで利用できる。