新たなブランドメッセージを発表!ブランド30周年記念 グローバルワーク事業戦略発表会

株式会社アダストリアが運営するグローバルワークは2024年10月3日(木)、この度9月末をもって30周年を迎える。これを記念して、これまでのブランドの変遷や今後の事業戦略などを説明する「ブランド30周年記念 グローバルワーク事業戦略発表会」を開催した。

■グループ全体での連結売上高は5,000億円を目指す
イベントは、株式会社アダストリア 代表取締役社長 木村 治氏の挨拶から始まった。
同社は売上高においてアパレル業界第3位のブランドであり、2024年2月期に過去最高の売上高2,755億円を達成した。国内WEB売上高は689億円、自社EC会員数は1,860万人であり、グループ全体で45以上のブランドと1,563店舗を展開している。

同社のビジネス戦略は「マルチブランド・カテゴリー戦略」であり、特定の嗜好を持つ顧客層に支持される複数のブランドを持つことで強い支持基盤を築いている。また、ブランドを役割と成長ステージに応じて、独立型・成長型・収益型の3つに分類し、それぞれに合わせた戦略を策定している。グローバルワークは独立型ブランドに位置づけられている。

現在の中期経営計画では、サステナブル経営の実現に向けた4つの成長戦略を推進しており、さらなる成長を目指して2026年2月期に向けた業績予測を上方修正した。グローバルワークは2024年2月期において過去最高となる売上高516億円を記録し、アダストリア全体の売上の20%を占めている。将来的にはグループ全体で連結売上高5,000億円を目指しており、その主力ブランドとして位置づけられているのがグローバルワークだ。

木村氏は「グループとしてマルチブランドの推進を続けながらも、単一ブランドの規模拡大を強化させなければならない。単一ブランドの規模を拡大していきたい。」と語った。

株式会社アダストリア 代表取締役社長 木村 治氏

■新たなブランドメッセージを発表!売上⾼1000億を目指す
引き続き、同社 執行役員 営業第3本部長 兼 グローバルワーク営業本部長の太田訓氏より、グローバルワークの概要および戦略についての説明が行われた。

グローバルワークは1994年に設⽴したブランドであり、現在は国内216店舗、海外18店舗(WEBストア含む)を展開している。ポジショニングとしては、「機能性に加え、ほどよいファッション感」というポジショニングで展開している。

2023年日経ビジネスの調査では、アパレル業界NPS(顧客推奨度)ランキング第2位となり、1位のZARAに迫るブランドだ。グローバルワークは設⽴30周年を迎え、2024年2月期の売上はアダストリアブランド初の単独ブランドで500億達成した。

グローバルワークが目指す姿としては、次の3つを掲げている。
1. お客さまを起点(People First)とした商品を提供しつづける
 お客さまの不を解消する商品の開発、ECレビューや店舗のお客さまの声を徹底的に分析し反映する。

2. この価格帯で⼀番贅沢な洋服を提供しつづける
素材開発から商品開発まで⾃社で⼀貫して⽣産することで可能となる価格と価値のバランスを実現する。

3. ⼈と会うときにちょうど良い“Good feeling wear”を提供しつづける
 オンオフをシームレスにつなぐ、⾃分も相⼿も気持ち良い服を提供する。

コアバリューは、FASHION・FUNCTION・FEELINGだ。

GLOBAL WORKの強みと取り組みとして、「サプライチェーン」と「People Firstのモノづくり」が挙げられる。
サプライチェーンについては、アダストリア独自のシステムがあり、企画・生産に加えて国内に216店舗を展開していることで、お客さまの声を迅速にブランドへ反映させている。
People Firstのモノづくりでは、お客さまの声に加え、徹底した口コミ分析を通じて「ウツクシルエット」のような人気商品が誕生している。この「ウツクシルエット」は累計販売数が400万本を突破した大ヒット商品である。

and ST(旧:ドットエスティ)は、GLOBAL WORKやニコアンドをはじめとする50以上のブランドの公式ファッション通販サイトであり、1,820万人の会員による口コミ基盤を有している。店舗にはAIツール「STAFF VOICE」を導入し、お客さまの声を分析して商品に反映させている。

商品販促およびPRにおいては、店頭販促物・WEBコンテンツ・TVCMのすべてで商品情報やイメージを統一し、ブランドの印象を深める戦略を採用している。

新たな取り組みとして、間接接客と直接接客による接客の精度向上に加え、OMO型ミラーサイネージを活用した骨格診断やカラー診断の導入、独自の店内什器による店頭在庫量の増加を図っている。

太田氏は「2030年にGLOBAL WORKは売上⾼1000億円のブランドを目指しております。」と、目標を語った。。

戦略は、次の3つだ。

1. 国内好立地への積極出店と店舗あたりの売上増
2025年春、東京・銀座に最新のGLOBAL WORK旗艦店を出店する。国内でのさらなるブランド認知度向上に加え、海外のお客さまにもGLOBAL WORKを知っていただくきっかけとしたい考えである。また、既存店舗の増床と什器の改装を通じて、店舗あたりの売上向上を目指す。

2. 新規国への出店と海外強化
2025年にはASEAN諸国を中心とした新規市場への出店を開始し、好調な台湾・香港での出店もさらに強化する。

3. コアプロダクト育成のさらなる強化
お客さまのニーズを反映したコアプロダクト(主力商品)を育成し、プロモーションを通じて販売強化を図る。
具体的には、独自のサプライチェーンを活用して付加価値の高い商品を生み出し、TVCMを中心に、店頭・WEB・SNSで全ての情報を連携させてコアプロダクトの打ち出しを強化する。

株式会社アダストリア執行役員 営業第3本部長 兼 グローバルワーク営業本部長 太田 訓氏

プレゼンの最後に、売上⾼1000億を目指す新たなブランドメッセージを発表した。
新たなブランドメッセージは、


GLOBAL WORKは、
心からの笑顔は様々なものとの
良いつながりから生まれると信じています。

あなたが会いたい人に、もっと会いたくなる服を。
あなたの大切な人と、もっと笑顔になれる服を。

私たちはあらゆる人に寄り添い、
より人を理解することで生まれる
“Good Feeling Wear”で、
そんなつながりを、笑顔を、つくり続けます。

Live together
ともに生きよう


■グローバルワークのアパレル商品を見学
発表会の終了後、グローバルワークのアパレル商品を見学することができた。
また、台湾インフルエンサーの姿も見られた。

株式会社アダストリア

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