【やれんのか】ナメた気持ちでスーパー「サミット」のオリジナル餃子を食べた結果…

ロケットニュース24

ナメちゃダメだ、ナメちゃダメだ、ナメちゃダメだ、ナメちゃダメだ……。常日頃からエヴァンゲリオンのシンジくんのように自分に言い聞かせているが、つい先日またしても私はナメた。

なんのことかというと餃子で、関東圏で店舗を展開しているスーパー「サミット」のオリジナル商品を手に取ったとき、値段を見てナメてしまったのである(ペロペロじゃない)。だって、それもそのはず……

・激安な冷凍餃子

30個も入っていて516円。つまり1個あたり17円と激安なのだ。しかし、価格だけで決めつけ……ましてや体験していないのにナメたらいけないのは過去の経験から痛いほど分かっている。現に同じスーパーの西友の餃子なんて1個13円で普通にウマかった。

味わってもいないのに勝手に結果を決めつけるなんて、そういう判断をくだすやつが一番愚かなのだ。今一度、愚かな私は反省せねばなるまい。

ということで懺悔しつつ、サミットのオリジナル餃子「やさしい味わいのギョーザ」を食べてみることにしたのだが……ほらぁ! 焼いたら違う顔を見せてくれるのが餃子であり、食べるまでどんな味が隠されているのか分からないのが餃子の魅力……!!


例に漏れず「やさしい味わいのギョーザ」もウマそうではないか!! やっぱり味わってもいないのにナメちゃいけない。人生いろいろというように餃子もいろいろ。今の時代、安かろう悪かろうじゃないのである。


・「やさしい味わいのギョーザ」の味はいかに

それでは、美味しそうに出来上がったところで実際に味わってみよう。今回もいつものごとく編集長のGO羽鳥と食べていくのだが……

もう1人ナメている愚か者がいた


まぁ我々、正直いろんな餃子を食べてきた餃子黒帯ではある。酸いも甘いも理解しているため、スーパーで売られている餃子の限界値あたりは把握している……が、食べてもないのに判断を下すのは早計というもの……で、どうだい?


羽鳥「おっ!」


羽鳥「なんていうかな、一言でいうと出オチですな。あと焼き方でだいぶ左右されると思う。っていうのも、上手な焼き方をしているから焼き目はいいのよ。ただ、そこから口に入れると肉とか野菜とか、いろんなものが入っているけど印象的には砂みたいに崩れていくかなぁ……。

名前の通り、やさしいと思う。でも、餃子がチームとして一丸になっていない感じがするのは否めないね。こういう味なら、強めの味付けで食べるのがいいかな。醤油とか、もしくは辛子とか強めのものと合わせたらいいと思う」


なるほど、なるほど。餃子がチームとして一丸になっていないかぁ。羽鳥は相棒(バディ)だけあって、私も同じ感想を抱くことが多い。しかし、事前にナメてしまった私もしっかりと自分の感想を言わねばなるまい。続いて食べてみたら……


忖度なく感想を述べると確かにこれはやさしい味……なのだが、特徴らしい特徴がないというのが正直なところ。肉汁もそうでもなく、良くも悪くもまさに「ご家庭で作るような」との言葉通りだった。

決して美味しくないというワケじゃない。ただ、餃子としてもう少しまとまることができたなら……。もしかしたら茹でたら別の顔を見せるのかもしれないが、焼きだと「こういう餃子をやりたいんだ!」というハートが伝わってこなかった。


・強豪との違い

これが宇都宮をはじめとする強豪であれば、餃子が戦う集団と化しているものだ。試合開始と同時に猛攻を仕掛けてくるとか、見たこともない角度から攻めてくるとか。あの手この手で特徴を出そうとしてくる。

まぁ特徴らしい特徴がない背景には値段しかり、さまざまな制限もあるのだろうけど。1個17円でめちゃくちゃ美味しいものを作り出すには苦労もあるに違いない。とはいえ、食べ続けているとこういう裏側まで見えてくるから餃子という食べ物はおもしろいものがある。なんだか勉強させられた。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

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