1本4000円超えも!玉子とき専用器具の世界

デイリーポータルZ

毎日のようにオムレツや玉子焼きを作っていながら、玉子をとく道具にこだわったことがありませんでした。

ところがこの世には、さまざまな玉子とき専用器具があるらしい。ということを最近知ったので、気になったものを実際に買って試してみます。

1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。

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考えたこともなかった

かわいい食器を見つけるとつい買ってしまう性分で、家に食器がたまりがちです。そこで先日、一度食器棚を見直し、あまり使っていないものはリサイクルショップに持っていくなりして、整理しようと思ったんです。

その時、手放そうと棚から出しておいたなかのひとつに、こんな器がありました。

水のしずく型の白い陶器皿

ところで、娘の大好物がオムレツで、朝食によく作っています。ふだんは玉子をとく際、てきとうな計量カップなどを使っているのですが、ある朝、ちょうどそのカップ類が食洗機のなかで、何気なく、上の器を玉子をとくのに使ってみたんですよね。

そしたらこの器、めっちゃくちゃ玉子がときやすかったんですよ!

生玉子を割り入れ
ちゃっちゃっちゃっと

なんていうか、陶器製なので重みと安定感があり、テーブルなどに置いた状態でも快適に玉子が混ぜられる。しかも、内側のカーブやストロークの大きさが自分にとって絶妙なんでしょう。玉子をとく作業自体が、ものすごく気持ちいい。

今まで考えたこともなかったけれど、玉子をとくのにも適した道具ってあるんだなと。

専用の器「エッ! Goo」

そもそもオムレツ作りに関してなんですが、そりゃあ下準備の段階で、といた玉子をざるでこしたり、濡れ布巾を用意して、フライパンの温度調節をしたりといった手順を踏めば、しっとりなめらかな仕上がりになることは知っています。けど日常生活のなかで、毎回毎回そんなことやってられないじゃないですか。そこで僕の至った妥協点は、「玉子をなるべくよく混ぜる」というもの。

ちなみに上記の器で、ごく普通の菜箸を使って混ぜると、こんな具合。

100回かき混ぜた状態
300回
500回
1000回

当然ながら、混ぜれば混ぜるほどに全体が均一になっていきますね。

1000回も混ぜれば黄身と白身の分離はほぼなくなる

そこで思ったんです。もっと玉子を混ぜやすい器ってないのかな? と。つまり、玉子とき専用の器。

世の中、知らないことばっかりですね。探したら、あったんですよ。

専用の器が!
商品名「エッ! Goo ステンレス製ちょうどいいボール 10cm」

まさに、玉子1〜2個をとく専用の器。僕が購入した時の価格が、755円。

その実力のほど、めちゃくちゃ気になるじゃないですか。さっそく使ってみましょう。

さてどうだ?

さっそく生玉子を割り入れ、ちゃっちゃっちゃっと混ぜてゆく。なるほど、さっきの陶器製とは違って軽く、これはフチのところを手に持って使うように設計されているんだな。ストローク幅も、僕の好みよりはちょっと短い。けれどもそこは個人の好みで、あきらかに今まで使っていた計量カップなどよりはるかに混ぜやすいです。

100回
300回
500回
1000回

実際に使ってみて、混ざり具合は陶器製のものと同じくらいかな〜? という印象だったんですが、見比べてみると、きめの細かさが若干違うかも。

エッ! グーのほうがより均一

いや、こりゃすぐれものだわ。

しかも、

注ぎ口がまた使いやすい

あ、ちなみに僕のふだんのオムレツの作りかたは、いたって簡素なもの。

油をひいて温めておいたフライパンに、

玉子をジュワー
さっと全体を混ぜたら
てきとうにまとめるだけ
さすがに1000回混ぜると表面がなめらかだ

今回はあくまで、玉子とき専用器具の使い心地の検証であり、オムレツ焼きの技術向上記事ではないので、このいつものやりかたをつらぬいていきます。

エッ! Goo 1000回混ぜオムレツ
割ってみると

均一なとろっと具合がいつもとは段違いでした。

 玉子をかき混ぜるのにちょうどいいステンレスボールです。

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