【Mac Info】Macのストレージがいっぱい!? 定番の「DaisyDisk」で整理しよう

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 Macのストレージを整理したいときにオススメなのが「DaisyDisk」というアプリです。ストレージの整理に役立つ機能はMacに標準で備わっていますが、このアプリを使うことで極めて直感的、かつスマートに整理ができます。その使い勝手の良さは、App Storeで「エディターのおすすめ」として取り上げられるほど。ここではそんなDaisyDiskの魅力と使い方を徹底解説します。

DaisyDiskは、ストレージの使用状況を可視化できるアプリです

洗練されたユーザーインターフェイスでストレージを整理

 DaisyDiskの説明に入る前に、まずmacOS Venturaでは、「システム設定」の中に[ストレージ]という項目があり、そこでストレージの使用状況を確認できます。

 この機能では、アプリケーションや書類、写真、ミュージックといったカテゴリごとの使用量を把握できますが、これだけではすべてのフォルダ構造は分かりません。

 肥大化したフォルダがMacのどこかに眠っていても、この機能だけでは見つけることができないのです。

「システム設定」の[一般]の中にある[ストレージ]からMacのストレージの使用状況を確認できますが、細かなフォルダサイズまでは分かりません

 一方のDaisyDiskでは、ストレージの使用状況をグラフィカルに可視化し、Mac内のフォルダ構造がもれなく可視化されます。サイズの大きなフォルダ/ファイルほど大きなブロックとして表示されるため、奥のほうにある巨大なデータもすぐに見つけられるのです。

 また、洗練されたユーザーインターフェイスも魅力です。「Daisy(デイジー: ひなぎく)」という名前の通り、まるで花のようにフォルダ構造がビジュアライズされ、分かりやすく、美しい。画面遷移のアニメーションもスマートで、使っていて楽しく、心地よさを感じるはずです。

 なお、DaisyDiskは単に使用状況を可視化するだけではありません。サイズの大きなファイルを見つけたら、Finderに切り替えることなくアプリ上でプレビューし、不要な場合には直接削除できます。

 このアプリだけでファイル整理が完結できるのは大きなメリットです。

DaisyDiskはMacのApp Storeから入手できます。価格は1,600円です

シンプルな操作で直感的に使える

 では、DaisyDiskの実際の使用方法をステップごとに解説しましょう。まずアプリを起動すると、内蔵ストレージのアイコンと使用量を表わすバーが表示されます(外付けストレージを接続している場合は、そのストレージも一緒に表示されます)。

 ここで目的のストレージを選び、ストレージの脇にある[スキャン]ボタンをクリックして解析をスタートさせます。筆者の環境(MacBook Pro 2021/M1Pro/ストレージ500GB)では、スキャンにかかった時間はわずか17秒ほど。実にスピーディです。

ウィンドウ右側にある[スキャン]ボタンを押すと解析が始まります

 スキャンが終わると、ストレージの使用状況が同心円状に表示されます。円の内側ほど浅い階層、外側ほど深い階層になります。各ブロックにマウスを乗せると、そのブロックがどこを示しているかがウィンドウ右側に表示されます。
 また、ブロックをクリックすると、そのブロック(フォルダ)を起点とした同心円に切り替わります。そのようにしてブロックを次々にクリックして深い階層を表示していくことが可能です。

色のついたブロックがフォルダ、グレーのブロックがファイルを表わしています

 大きめのブロック(データサイズの大きなファイル/フォルダ)を見つけたら、置かれている場所やファイル/フォルダ名といった情報を手掛かりに不要かどうかを判断します。
 また、画像や動画などのファイルは、[スペース]キーを押すことでプレビューできます。不要かどうかの判断に役立てましょう。

ファイルはFinderのクイックルックと同じ操作([スペース]キー)でプレビューできます

 不要だと判断したものは、ウィンドウ左下の[対象のファイルを、ここにドラッグ&ドロップします]と書かれている丸い枠の中にドラッグします。

 ここにドラッグした時点ではまだ削除されませんので、引き続き、ほかに不要ファイルがないか探っていきましょう。

削除したいファイルは円マークの中にドラッグ&ドロップしていきます

 一通り調査が完了したら、不要ファイルを削除します。左下の円の中には、削除することによって確保できる空き容量の合計が表示されます。

 また、円をクリックすると、削除するファイル/フォルダの一覧を確認できます。ファイル/フォルダ名にマウスポインタを乗せると先頭に[×]マークが表示され、その[×]マークをクリックすることで削除リストから外す(削除を取りやめる)ことができます。

 処理を続けるときは、[削除ボタン]をクリックします。「5、4、3……」とカウントダウンが表示され、0になったら削除されます。カウントダウン中に[中止]ボタンを押すとキャンセルできます。

円マークをクリックすることで、削除対象にしたファイル/フォルダを確認できます

DaisyDIskとの上手な付き合い方

 ここまでがDaisyDiskの基本的な使い方です。シンプルで分かりやすいユーザーインターフェイスなので、手軽に使えることが分かってもらえたと思います。

 Macのストレージの空き容量が少なくなってくると、Macの動きが緩慢になったり、アプリの正常動作が妨げられたりします。そのため、DaisyDiskはできれば数カ月に一度くらいの頻度で使うのがおすすめです。

 ただし、もし定期的に実行するのを面倒に感じるなら、普段からストレージの空き容量をある程度意識しておき、はじめはストレージの空きが少なくなってきたら使うようにするといいでしょう。

 なお、DaisyDiskは基本的にはMac内のすべてのフォルダ/ファイルを可視化してくれますが、場所によっては扱いに注意が必要なケースがあります。

 まず、[システム]フォルダ内はノータッチが原則。うっかりファイルを削除してしまうと、Macが正常に動作しなくなる可能性があります。

 また、[ライブラリ]フォルダの中も注意が必要です。何に使っているのか分からないものは、無闇に手出しをしないほうがいいでしょう。アプリケーションの動作に支障をきたすことがあります。

[ライブラリ]フォルダには、各アプリケーションの保存データや補助ファイルが格納されており、削除してしまうと動作に支障をきたす場合があります

 さらに、ファイルによってはDaisyDisk上で削除しないほうがいい場合もあります。たとえば[ユーザ]→[ライブラリ]→[Mail]の中にある大きめのブロックの正体は添付ファイルだったりします。

 そのため、メール周りの容量を削減するには、メール上で[添付ファイルを削除]を実行するようにしましょう。

 加えて、アプリケーションもDaisyDisk上で削除するのではなく、アンインストーラが提供されているかどうかを確認して、存在する場合はそれを使いましょう。

メールの容量を削減したいときは、メール上で[添付ファイルを削除]を利用するのがおすすめです

 なお、DaisyDiskはMacの内蔵ストレージや外部ストレージだけでなく、クラウドストレージにも対応しています。クラウドストレージにファイルが溜まりがちな人は、こちらもDaisyDiskを使って整理するようにしましょう。

クラウドストレージの追加は、起動後最初に表示されるウィンドウにある[フォルダをスキャン]ボタンの横の三角ボタンを押すか、メニューバーの[アクション]メニューから行ないます

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