出だしから断言してしまうが、2022年12月20日から発売開始となった松屋の『カットステーキのビーフストロガノフ』はウマいどころか “激ウマ” なメニューである。人それぞれ味覚が違うことは百も承知しているが「ごろチキよりウマい」と感じる人も少なくないハズだ。
1カ月ほど前、店舗限定で販売されていた同メニューを食べた当サイトの江川は「いい感じ」「うまい」と言っていたが、そんなレベルじゃねえ! 食べないと「人生の0.2%くらいは損する」と申し上げていいだろう。
・松屋が1番得意な味
ロシア発祥の煮込み料理として知られるビーフストロガノフ。類似メニューには「ハヤシライス」が挙げられるが、その違いはサワークリームを使用しているか否かである……と、大昔の情報番組でやっていた。
まあ、松屋の『ビーフストロガノフ』はハヤシライスの派生形と考えて間違いはなく、基本はデミグラスソース系のお味。ご飯がモリモリ進む濃厚な風味 & 濃いめの味付けが特徴的な一品だ。
・ごろチキ危うし
さて、かつては年に数回登場し、そのたびにキャーキャー言われていた「ゴロゴロチキンカレー」がグランドメニューとなってからしばらく経つ。確かにごろチキの安定感はもはや異常で「迷ったらごろチキ」が使えることは非常にありがたい。
だがしかし「たまに登場するからこその良さ」があったことも事実で、最近のごろチキは当時の輝きを保っているだろうか? 本人には確認していないが、当サイトのごろチキ信者・あひるねこも最近はごろチキを愛でている気配が感じられないのが現状だ。
・ごろチキよりウマい説
そこに現れたクリスマスの使者『カットステーキのビーフストロガノフ』──。異なるメニューであるため味の方向性は違うものの、私、P.K.サンジュンは率直に「ごろチキよりウマいんじゃね?」と感じた次第である。
先述した「ご飯がモリモリ進む濃厚な風味 」は、まさに松屋の得意分野。本場・ロシアでビーフストロガノフを食べたことはないものの、松屋味のビーフストロガノフが激ウマであることには変わりがない。
さらに言えば「バラ肉」と「カットステーキ」で肉が結構入ってる! 特にウマいのはバラ肉の方で、濃厚なソースと絡み合い食べ応えは十分。主役はカットステーキかと思いきや、肉の主役はバラ肉の方であった。
一方、カットステーキに関しては「別に入ってなくてもいいかも」というのが正直なところ。タンパク質要員としては嬉しい存在ではあるが、必ずしもビーフストロガノフにカットステーキが必要だとは思わなかった。「入っていれば嬉しい」程度の存在である。
逆にカットステーキを無くして現在の850円から価格を下げられるならば、真面目に『ビーフストロガノフ』は “ポスト・ごろチキ” の1番手になり得るハズ。それほど松屋の『ビーフストロガノフ』は圧倒的なウマさであった。
・満点を確信するレベル
仮にジョブチューンで超1流料理人たちが『カットステーキのビーフストロガノフ』を食べたとしても「イマイチ」という評価にはならないハズ。「ステーキはいらないんじゃない?」という意見は出るかもしれないが、ビーフストロガノフそのものの味は満点を叩き出すことだろう。
というわけで、松屋の『カットステーキのビーフストロガノフ』は紛れもなく激ウマだから、興味がある方はぜひ1度ご賞味いただきたい。こういうメニューをサラッと出してくるあたりが松屋の強さだと改めて感じた『カットステーキのビーフストロガノフ』であった。