東京は調布市にある深大寺(じんだいじ)には過去に一度行ったことがある。その時は蕎麦ではなく温泉目的(深大寺天然温泉『湯守の里』)であったが、もちろん「深大寺そば」と呼ばれる蕎麦も食べた。味の詳細はよく覚えていないが、美味しかった記憶はある。
そんな「深大寺そば」の干し蕎麦は山ほどあるが、今回の商品ほど長い蕎麦はあるまい。どのくらい長いのかと言うと、なんと一尺(約33cm)! この長さこそが深大寺伝統なのであるという。「深大寺=長い」のかな。
もうひとつ特筆すべきは、こちらの商品が「伊勢丹の地下」で売っている干し蕎麦の中でも最高額(税込735円)であったこと。1パケの価格としては当連載の最高額でもある。キングアンドキングの蕎麦の味とは、いかに?
デカい鍋にタップリのお湯を沸かし……
3分ゆでて……
ハイ完成。
して、そのお味は──
かなりいいね。「さすがは伊勢丹の地下」ってナイスチョイス。細いのにしっかりとした歯応え。喉ごしもシャキッとした感じの東京風そば。長さも食べやすくて気に入った。これはかなりうまい部類に入るのでは?
「家そば」か「外そば」かななら、圧倒的に外。なんとなく思い出しました。もしかしたら、この雰囲気こそが深大寺だったのかもしれない。
もうまもなく冷よりも温のほうが美味しい季節になりつつあるが、こちらの蕎麦は「冷」でいただきたいタイプである。それも、できるだけシンプルな冷蕎麦でいただきたい。そのままの「もり」、もしくは、のりをかけた「ざる」であろう。
なお、普通に食べてジャッジしたあと、最後の方は「冷やしおろそしば」で食べてみたが絶品だった。これならきっと「とろろそば」なんかでも美味いと思う。寒い時こそ、冷を楽しみたい時もある。そのあと熱いお風呂に入れば良い。
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24