“更科(さらしな)” とは何か?【家そば放浪記】第35束:西友で買った、信州ほしの『信州 小諸七兵衛 更科そば』税込311円(1人前77円)

ロケットニュース24

蕎麦好きの祖父の影響で、幼少時代より蕎麦が好きだった。やがて高校生になり、蕎麦好きが高じて蕎麦屋でバイトを始めた。

蕎麦は好きだったが、詳しくはなかった。毎日のように蕎麦が食えて、バイク(カブ)に乗れたらいいなと思うくらいだった。その蕎麦屋は、更科(さらしな)だった。私は更科の意味さえ知らずに働いていた。昼のまかないは、更科そばだった。

ということで今回の蕎麦は、以前にも登場した信州ほしの『小諸七兵衛』シリーズの更科版、『信州 小諸七兵衛 更科そば』である。

更科が何を意味した言葉なのかについては、パッケージの文言が説明してくれている。「そばの中心部の更科粉を使い〜」。

そう、更科とは、「そばの実のを石臼で挽いた際、一番最初に出てくる白い蕎麦粉(更科粉 or 一番粉 / そばの実の中心部分は白く、そこが一番最初に出てくる)で打った蕎麦」のことを指す。

ウンチクはそのくらいにして……


デカい鍋にたっぷりのお湯を沸かし……


3〜4分茹でたら……


ハイ完成。


して、そのお味は──


ほお……。これは……。ウマイのだが、私が働いていた更科の蕎麦屋の蕎麦とは全然ちがう。白くて細くて、まるで、まるで、太めのそうめんのよう……と思いきや、いざ食べてみると細めのパスタのようだった。

たしかにパッケージに書かれていた “シャキっとした歯ごたえ” と “爽やかな甘みの喉ごし” は感じるが、いかんせん一度パスタだと思ってしまうと、ついつい冷製パスタを連想してしまうのだ。


「家そば」か「外そば」かで言えば家である。ただし楽しげな家である。「サラスパーラ サラスパーラ♪」とエプロンした子供たちが仲良く「サラスパ(サラダスパゲッティ)」を作るようなイメージだ。

もちろん、蕎麦としての使い方もアリだろう。ただ、そのまま「もり(ざる)」で食べるのではなく、大根おろしをたっぷり使った「冷やしおろしそば」なんて合いそうな蕎麦である。あとはトマト。ドレッシング的なタレと……って、やっぱりサラスパを思い出してしまう。真っ白だからかなぁ。


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

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