Microsoftは米国時間7月20日、「Windows 11」の「Windows Insider」プログラムの「Dev」チャネル向けに「Build 25163」をリリースしたと発表した。このビルドでは、タスクバーに「オーバーフロー」と呼ばれる機能が新たに搭載されている。これは、開いているアプリすべてをタスクバーに表示しきれなくなった場合に、収まらなかったアプリのためのスペースを提供しつつ、タスクバーのショートカットを使えるようにするという機能だ。
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Microsoftは、迅速でスムーズなアプリの切り替えや起動を可能にする新たなエクスペリエンスとして、タスクバーのオーバーフロー機能を「再導入」するべく取り組んでいるという。これによってタスクバーの乱雑化が避けられるとしている。
タスクバーの新たなオーバーフロー機能では、「オーバーフローしたアプリ」一式が、タスクバーの右側にあるボタン内に自動的に集約される。タスクバーのスペースがなくなった時点で、自動的にこの状態に移行する。
オーバーフローメニューからも、アプリのピン留めやジャンプリスト、拡張ユーザーインターフェースといったタスクバーの機能が使用できる。ドット(・)が3つ並んだアイコンをクリックするとオーバーフローメニューが表示され、メニュー以外の場所をクリックするか、メニュー内のアプリを選択すると、オーバーフローメニューは非表示になる。
Microsoftはさらに、Appleの「AirDrop」に相当する「Nearby Sharing(近くの共有)」におけるデバイスの検出能力も向上させている。同社は、「Windows」の「共有」ウィンドウから、BluetoothやWi-Fiで接続されている他のデバイスとファイルを共有するための手段として、数年前から「近くの共有」に取り組んできている。
Windows 11における「近くの共有」の強化ポイントは、ファイルを共有するデバイスの検出能力を高めるためにBluetoothだけではなく、「UDP」を使用するところにある。UDPはUser Datagram Protocol(ユーザーデータグラムプロトコル)の略であり、ネットワーク上での迅速な接続を可能にするためのコネクションレス型のプロトコルだ。同社は「ネットワークはプライベートに設定されている必要がある」と記すとともに、UDPの追加によって「デスクトップPCを含むより多くのデバイスの検出と共有」が可能になると記している。
強化された「近くの共有」では、デスクトップや「エクスプローラー」「フォト」、「Snipping Tool」「Xbox」などからローカルファイルを共有できる。
さらに共有ウィンドウのファイル共有機能では、ローカルファイルの共有先として「OneDrive」を選択できるようになった。これにより、コンテキストを切り替えたりOneDriveアプリを起動したりする手間が不要になる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。