地方ローカル線区で、無人駅を中心にトイレが減少傾向にある。JR各社で駅改修に伴い、トイレも撤去される例が続いているためだ。そんな中、SNSでは有人駅でもトイレが減っているのではないか、という投稿がなされた。噂に上ったのはJR東日本の新潟支社エリアだった。
有人駅でもトイレ数が減少
近年、ローカル線区で駅のトイレが減少している。JR西日本では20年8月のプレスリリースで北陸エリア無人駅のトイレ撤去の方針を表明し、JR四国でも利用者の少ない駅でトイレを撤去する方針が報道されている(2019年6月22日徳島新聞)。
中央線鳥沢駅(山梨県大月市)では2015年から16年にかけてのリニューアル工事でトイレを撤去したところ地元の大月市議会がトイレ設置を求める意見書を採択し、現在では駅前にトイレが設置されている。
JR東日本の新潟支社エリアで駅トイレの閉鎖が相次いでいるのでは、という投稿がなされたのが2022年の2月下旬である。トイレの減少が本当なら一体どの程度なのか、J-CASTニュースは実情を新潟支社に取材した。
新潟支社によれば、2021年度に有人駅でトイレの数を減らした駅は18駅あるものの、設置数がゼロになった駅はない。ただしトイレの数が増えた駅はなく、「ご利用状況に応じて駅の設備を見直しております」と新潟支社は答えている。
一部のトイレを閉鎖し、設置数を減らした駅は新潟支社の回答では以下の通り。信越線の柏崎・見附、上越線の小千谷・越後中里・越後堀之内、越後線の吉田・巻・出雲崎、羽越線の坂町・村上・水原・鶴岡・余目・あつみ温泉、磐越西線の五泉、米坂線の越後下関、飯山線の十日町・津南が該当する。