埼玉県ふじみ野市で起きた立てこもり事件で、逮捕された男は家に呼び出した医師に対し、母親の遺体を前に「蘇生措置をして欲しい」と要求していたことが新たに分かった。
警察によると、渡辺宏容疑者(66)の母親(92)は26日に死亡し、担当医だった鈴木純一さん(44)が死亡確認をした。鈴木さんは翌日に渡辺容疑者の自宅に呼び出され、殺害された。
その後の捜査関係者への取材で渡辺容疑者が「焼香に来い」と言って鈴木さんらを呼び出し、母親の遺体を前に「蘇生措置をして欲しい」と要求していたことが分かった。
母親はおよそ30時間前に死亡していて、鈴木さんが蘇生はできないことを伝えると渡辺容疑者が散弾銃を取り出し、発砲したということだ。(ANNニュース)