「他の製品と混ぜて使わないでください」――。自社製品をめぐり誤った言説が広まっているとして、ニベア花王が注意喚起している。他社のネット広告で、スキンケア用品「ニベアクリーム」に特定の製品を混ぜて使うとシミが消えると宣伝されているという。
J-CASTニュースが関係企業に見解を質すと、意図せず出稿されていたとして「お詫び申し上げます」と謝罪した。
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実際の広告
「広告はかなり前から…」
「『ニベアクリームと●●を混ぜるとシミが消える』という類の広告にニベア花王は一切関与しておりません。ニベアクリームを、他の製品と混ぜて使わないでください」
ニベア花王は2021年12月3日、ニベアクリーム(通称「青缶」)に関する不適切なネット広告が出稿されているとして、ツイッターで注意喚起した。他の製品と混ぜると、本来の特長や成分の働きなどが失われる恐れがあるという。
投稿は2万以上リツイート(拡散)されて注目を集めた。目にした人は少なくなかったようで、「しょっちゅう広告流れて忌々しく思っておりました」「わたしも試しちゃいました もちろん効果なく…でした」といった書き込みが寄せられている。
ニベア花王広報は6日、J-CASTニュースの取材に「広告はかなり前から存在していて、(生活者からの)問い合わせもたまに受けます」と話す。
以前から商品サイトなどで同様の注意喚起をしてきたものの、ここ数年は増加傾向だという。広告を配信していたグーグル社に停止依頼をしたこともあったが「おそらくいたちごっこになっていたようです」と声を落とす。