日本マイクロソフト株式会社は、Xbox Game Pass Ultimate(標準価格月額1,100円)契約者向けに、スマートフォンなどでXbox Series X/S向けタイトルがプレイできるクラウドゲーミングサービス「Xbox Cloud Gaming」を開始した。
Xbox Game Pass Ultimateを契約していれば、手持ちのスマートフォンやタブレットでXbox Game Passに含まれているXbox向けタイトルをクラウド(Azure)のストリーミングを介してプレイできる。対応端末はAndroid 6以降、およびiOS 6以降で、ネットワーク帯域は10Mbps以上確保できれば良いという。
このサービスでは、Azureデータセンター側にサーバーグレードのXbox Series Xに相当するシリコンを実装。データセンター側でゲームの描画や当たり判定といったさまざまな処理を行なって、映像と音声をクライアントに配信する仕組み。
クラウドゲーミングサービスの最大の課題はレイテンシであるが、ユーザーの通信環境に最適なサーバーや方法で配信を行なう。また、遅延の長短よりも安定したレイテンシが重要であるとしており、そのためにAzureも最適化したとしている。
Xbox Series X相当のハードウェアをAzure上で実装しているため、ゲーム開発者はXbox Series Xのタイトルをほぼそのまま移植できる。一方でクライアント側ではタッチ操作への対応などを図り、スマートフォンゲームをプレイする感覚でXboxタイトルがプレイできるとしている。Xbox Series X相当シリコンをあえて実装したのは、Xbox固有タイトルをより多くのゲーマーに届けたいためだという。
クラウドによる同期のメリットを活かし、コンソールでプレイしている途中の状態を保存し、Xbox Cloud Gamingでその続きをやるといったことも可能。
同社は全世界で30億ものゲーム人口があると見込んでおり、Xbox Cloud Gamingの提供によりこれまでリーチできなかったゲーマー層にXboxタイトルを届ける考え。
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