EXIT兼近、松本人志ら芸能界からエール続々も…スポンサー離れは不可避か

ビジネスジャーナル

兼近大樹を擁護する声続々の画像1
吉本興業株式会社/兼近大樹

 EXITの兼近大樹が、広域強盗事件の指示役「ルフィ」の可能性があると指摘されている渡辺優樹容疑者と過去に「知り合いだった」と認め、その影響で出演イベントが中止になるなど波紋が広がっている。「テレビから消えるのでは」との憶測も広がる中、芸能界からは続々と兼近の活動継続を支持するエールが届いている。

 兼近は2012年に現金約1000万円入りの金庫が盗まれた事件への関与を疑われて逮捕された過去があり、本人は不起訴処分になっているものの、当時の新聞記事に兼近と共に逮捕された主犯格として「不動産業・渡辺優樹容疑者」との記載があったことで、ネット上で「兼近はルフィの仲間だった?」と騒がれた。

 兼近は1日夜に実施したYouTubeの生配信で、渡辺容疑者との関係について「過去に知り合いだったのは事実」と認めたが、広域強盗事件への関与やネットで流布されている中傷まがいの噂を完全否定した。あくまで渡辺容疑者との関係は過去のことで、現在の兼近はしっかりと更生しているのだが、イベントが中止になるなど今回の騒動の影響ではないかとみられる「出演キャンセル」が相次いでいる。

 兼近は多数のレギュラーを持つ超売れっ子で、今回の騒動発覚後に「活動自粛はしない」と明言していたが、どうなるかは微妙な状況。配信でも視聴者から「もうテレビ出られないですか?」とコメントで質問されると、兼近は「僕は分かんないです。出したいって人がいたら出る仕事なんで。どうかな……」とこぼしていた。

 下手すれば「テレビから強制退場」となりかねない事態に対し、芸能界からは応援の声が次々とあがった。ダウンタウンの松本人志は、2日付のTwitterで「兼近に頑張ってほしいなー」とツイート。お笑い界の大物からの心強いエールがあったことで、ファンからは「松本、動きますか?」といった期待の声が集まった。

 同日、兼近がコンビで不定期出演している情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)では、MCの谷原章介が「ニュースに向き合う姿勢、弱い方に寄り添う姿勢であったりとか、ご自身の過去を包み隠さずオープンに語る姿勢を常にそばで見させていたいて思うのは、過去があったからこそ、それを忘れずに向き合い続けてきてるんだろうな、ということ」と語り、「まだまだ更生の途上で、自覚して、努力しよう、これからもっと良くしようとしていく兼近さんの事を信じて応援したいと、強く思っています」と呼びかけた。

 同日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)では、元衆院議員でタレントの杉村太蔵が「いま、もう立派になられている。そして、事件からたいぶ時がたっている。これで兼近さんをあまり厳しくバッシングするようなことになってしまうと、じゃあここから更生しよう、立ち直ろうとしている人をくじいてしまうんじゃないか」とコメント。同じく同番組出演したアンミカは、兼近の過去を踏まえた上で「彼しかできない発信っていうのがあるので、いま彼が自分なりに持った誠意で救われる人が増えたらと手を差し伸べる側になって発信しているんだなと感じました」と理解を示した。

 さらに、芸人のたむらけんじは1日付のTwitterで「罪を償い、反省し、今、頑張ってる奴を受け入れない日本であってはならないと僕は思う。皆さんはどう思いますか?」と問題提起。これに対して、ネット上では「立ち直りの機会がない世の中はしんどい」「失敗しない人はいないし、誰にでもセカンドチャンスはあるべき」といった賛同の声がある一方、「反社のパーティーで営業しただけでテレビ追放になった芸人もいるのに」「社会復帰するのは別にいいけどテレビに出るのにふさわしいかどうかは別問題」といった意見もあり、賛否を呼んでいる。

 現在のところ、地上波の兼近の出演番組は収録済みだったものについては放送されているが、今後については世論の動きに大きく左右されそうだ。その一方、ある意味で「企業が芸能人のイメージにお金を出している」ともいえるイベントや広告関連については「厳しい」との見方が業界内で大勢を占めている。すでに1日にEXITが出演を予定していた「イヴ・サンローラン・ボーテ」のイベントが「諸般の事情により」という理由で急きょ中止になっており、コンビで出演している「ラウンドワン」などのCMもどうなるかは分からない状態だ。

 フィリピンの入管施設に収容されている渡辺容疑者が日本へ強制送還されたら「ルフィ」にまつわる報道がさらに過熱するのは必至。それに伴ってスポンサー筋の敬遠ムードが拡大するのは確実とみられ、当面は兼近にとって「崖っぷち」の状況が続きそうだ。

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