GIGAZINEのマンガ作品は、主にカラーの進行などについて、原作・作画とは別に「ヘルプ」の方に手伝ってもらう場合があります。どこにどれくらい協力してもらうかは作品によりますが、線画からの下塗りや背景線画・色塗りまで手助けしてもらえる上、作者の金銭的負担はゼロになっています。GIGAZINEマンガ大賞に応募を考えている人にも気になる情報かと思いますので、「ヘルプの方々が活躍している作品ではどのように進行しているのか?」を「応募のススメ ヘルプの仕事ってどんなの?」にまとめてみました。マンガや原作脚本といった作品、ポートフォリオによる作画・ネーム構成応募のほか、ヘルプとして参加する応募も大募集中ですので、それぞれ募集要項をチェックしてみてください。
募集要項は既に読んだのでとにかく応募!という人は応募フォームからお願いします。
◆ポートフォリオを送って作画担当・ネーム構成担当・作画ヘルプの応募
◆マンガ大賞応募のススメ「ヘルプの仕事ってどんなの?」
マンガの色塗りや背景描画を手伝ってくれる「ヘルプ」について、完全リモートの作業でどのように進行しているのか、どのような作業で活躍しているのか、またヘルプの応募から採用まではどのような手順になっているのか、ということをまとめてみました。
ヘルプの依頼から作業まではタスク管理ソフトのTrelloで行っています。依頼したいヘルプ作業が発生した場合は、画像左の「次にやること」にタスクカードを作成して依頼を送信。ヘルプとして参加している全員に通知が届くので、「このタスクを作業する」と返事したら画像中央の「今やること」に移動して作業開始。作業完了したらチェックに回して「完了」へ移動、といった流れで作業状態を管理しています。
ヘルプに依頼を送る「タスクカード」の中身は以下の画像のような感じ。「このページのどこを作業してほしい」といった依頼内容のほか、作品ごとに異なるレイヤー管理や名前のつけ方を説明しており、またTrelloのカードには画像を添付できるため、参考となるページや資料を貼ってスムーズに確認できるような工夫も可能になっています。
例えば「秘密の宮園」というマンガを例にすると、作画担当のキャラクターの線画を元に、ヘルプに背景の線画を作成してもらって、イメージと合うかなどを原作担当がチェック。
背景線画が問題なければ、そのまま背景の着彩まで進めます。
その後はまた別のヘルプにバトンタッチし、キャラクターの下塗りを入れてもらいます。
最後に作画担当が背景とキャラクターを融合させるための影や光の処理、その他細かい最終加工を行って完成、という流れになっていました。
特に「秘密の宮園」はSFチックな近未来の舞台設定のため、ヘルプの方に近未来のアイテムや建物の設計・塗りなどを大きく協力いただくケースが多くなっています。以下のページでは、画像左のネームで駐車場から手術室のような部屋までの背景が描かれていますが、画像右の線画ではキャラクターのみが作画担当によってペン入れされています。
この背景の詳細は、ヘルプの方々に固めてもらいました。原作担当が示した参考資料の下、以下の画像左のように駐車場・カート・廊下・室内と線画を作成し、画像右のように背景・キャラクターを着彩。廊下から室内までを青みがかった白で塗るというのはこの時出たアイデアで、原作担当にチェックをもらった上で、他のページにもここの塗りを参考にカラー指定を行いました。
また、ここでヘルプの方に細かく描いてもらったカートは他のページでも登場するため、「どのような設定で描いたか」を共有してもらいました。このように、作品によってはヘルプの方に大きく貢献してもらっています。
ヘルプに応募する場合は、応募フォームにアクセスして「作品のアップロード」からポートフォリオをPDFファイルや画像ファイルにまとめてアップロードするか、ポートフォリオをまとめたホームページやファイル共有ソフトのURLを「作品のアドレス・URL」に入力。
必要事項を入力した後、末尾の「その他こちらが知っておくべき必要な情報など」に「ヘルプ応募です」とコメントすればOK。ヘルプ応募を受け付けたら、ポートフォリオで審査した上で「お試しヘルプ課題」をお送りするので、それをクリアしたらヘルプとして参加していただく形になります。
その他、応募で分からないことや、「こんな形でもいいの?」と不安になった点がありましたら、こちらをクリックしてお問い合わせしてみてください。それでは応募をお待ちしております。
◆「GIGAZINEマンガ大賞」募集要項
・GIGAZINEでマンガを連載すると……?
・完全リモート&作業タイミングもお任せ
・連載マンガはGIGAZINEに掲載されるから、とにかくまず読んでもらえる
・厳密な締切はなくスケジューリングしやすい
・ジャンルやターゲットの制限なし、面白ければなんでもOK
・色塗りや背景を任せられるアシスタント完備(自費の必要はありません)
・まだ若いレーベルのため、ベンチャー企業のように意見や要望が通りやすい!
・「法律とか税金とか知識がないけど大丈夫?」や「編集との連載作業ってどうなの?」といった、フリーランスとしてやっていくことに対する不安がある人のために、経済産業省のガイドラインに合わせて「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」を公開しています。疑問や不安になりやすい点をQ&Aでまとめているので確認してみてください。
などなど。ほかにも「これはどうなの?」ということがありましたらこちらをクリックしてなんでもお問い合わせしてください。
・基本条件:
・スマホでも読めるのが前提(見開きナシ、縦スクロール基準)
・フルカラー、フルデジタル(白黒の場合は「原作」として扱う場合がありますが、応募自体は大歓迎です)
・ジャンル自由で「第1話」の完成原稿とそのメイキング資料であること。メイキング資料はキャラクターデザインや設定のほか、ストーリー全体のあらすじを200~800文字程度の範囲でお送りください。応募内容に不足があると審査が進められない場合がありますので、予めご了承ください。
・原稿フォーマット:
縦横比率・ファイルサイズ・解像度は「姫とゲーマー」を参考にして下さい。
・原稿枚数:
自由。何ページでもOK。
・その他:
・既に自分で他メディアやプラットフォームにて発表済みの一次創作OK
・雑誌には掲載されたが単行本化されなかったor途中でやんごとなき事情で打ち切られてしまったという作品もOKです。あきらめないでください。
・締切日:
2022年8月31日水曜日、23時59分59秒
・審査プロセス:
編集部による1次選考後、以下のような審査プロセスを予定しています。審査のプロセスや段階については多少変更する場合がありますので、第1段階審査前に別途説明と確認をお送りします。
第1段階:GIGAZINEシークレットクラブメンバーだけが閲覧可能なクローズド環境による評価+編集部によるメイキング資料を含めた評価
↓
第2段階:より連載を意識した形式で、「第1話原稿」や「最終話までのプロット」など必要事項を追加作成いただいた上での審査。ここまで進出した段階で、ほぼ何かしらの形で連載を約束します。
↓
最終段階:連載形式の原稿にて、GIGAZINE編集長による審査+GIGAZINEシークレットクラブメンバーによる評価+GIGAZINEで連載中の作家などゲスト審査を行い総合的に大賞受賞者を決定します。また、最終段階に残った時点で連載は確約いたします。
・報奨:
1次審査を通過し第1段階に選ばれた全員:
賞金3万円
第2段階進出:
追加で賞金2万円+連載に向けて担当編集がつきます
最終段階進出者:
最終段階進出時点で追加賞金5万円(計10万円)+応募作品をブラッシュアップした上での連載確約
入賞以上:
追加賞金10万円~+連載確約
大賞:
賞金100万円+応募作品そのままで連載確約
・応募作品の選考結果
最初の第一段階審査に進んでいただく作品については、応募月の翌月末までに応募時のメールアドレスへ審査の詳細についてご連絡差し上げます。
それ以外の場合、審査結果の通達は基本的に行っておりませんのでご了承下さい。
・受賞後の流れ
GIGAZINEで連載形式で掲載を終えた後、電子書籍化しAmazonで販売します。それぞれ規定の原稿料・ロイヤリティをお支払いします。電子書籍の販売・宣伝もGIGAZINEが責任を持って行います。
・質問受付フォーム:
応募するにあたっての疑問点があればこちらをクリックしてお問い合わせしていただければ大丈夫です。同じような質問が続く場合はFAQとしてまとめますので、ご理解とご協力をお願いします。
・マンガ大賞応募フォーム:
◆作画担当・ネーム構成担当・作画ヘルプの応募
・「作画のみ」応募方法:
マンガ大賞応募フォームに、ポートフォリオのURLや作品集を見せていただければOK。「その他」の欄に「作画のみ応募」と記載してください。ポートフォリオ用のイラストやマンガについて枚数の制限はなく、何枚以上必要というラインもありませんが、多ければ多いほど評価を得やすいです。
・「ネーム構成担当」応募方法
テキストの原作脚本をネームに起こす「ネーム構成」も募集しています。作画のみと同じく、ポートフォリオや過去に制作した作品ネームやマンガ作品について、できる限り多く送信してください。
・「作画のみ」「ネーム構成」の審査フロー:
ポートフォリオを見ての第1段階審査通過分についてはフォームを送信いただいた翌月までにご連絡を差し上げるため、第2段階審査で実際にお試し原作で描いてもらい、通過後、最終段階の投票審査に回します。
・報奨:
第1段階のポートフォリオ審査を通過し第2段階に参加:
賞金5万円
※ここでの審査は追加の原稿作業を要するため、第2段階に進出・参加いただいた全員に奨励金が発生します。
最終審査で入賞以上:
追加賞金10万円+連載確約
大賞:
追加賞金20万円+連載確約
※原作脚本の都合により、即座に連載に入ってもらえるとは限りませんが、優先的に提案するという形で連載を確約します。
・ヘルプ応募の手順:
フルカラーのマンガを制作するサポートをしてくれるヘルプも募集しています。キャラなどの下塗りやテキスト配置、背景ヘルプも歓迎。完全リモートで自宅にいながら可能なタイミングのみ参加いただくことができます。
・条件:
特に無し。「作業可能ならタスクリストから引き受けるものを選んで作業する」という流れになるため、忙しい時期は不参加ということも可能です。
また、ヘルプで参加しながらおこづかい稼ぎとスキルアップをしつつ、オリジナル作品を制作して編集に提案、ということもOKです。
・報酬:
「色塗りヘルプ」「背景ヘルプ」は作業管理ソフトで時給を計算します。時間給は初めはお試し期間として設定し、そこから作業練度や貢献できる数などによってアップさせていきます。
「ネーム構成」の場合は1ページ当たりの原稿料で計算します。
・応募方法:
GIGAZINEマンガ大賞応募フォームから、「作品ファイルダウンロード用のアドレス・URL」の代わりに「過去に作業したカラー原稿やポートフォリオ」を閲覧できるURLを貼り付けて下さい。また、最後の「その他こちらが知っておくべき必要な情報など」に「色塗りヘルプ」「背景ヘルプ」「ネーム構成」どれを希望するか該当するものを入力して下さい。
・マンガ大賞応募フォーム:
こちらをクリック
◆原作脚本募集要項
・第1話原稿に加えて、1話から最終話までのプロット(あらすじ)を合わせて用意してください。あらすじは作品全体の流れを詳細に、100字~800字でまとめて原稿の最初のページに記載をお願いします。
・1次審査では単純な話の面白さと1話の完成度を見ます。2次審査から最終審査に進んだ場合は、実際にマンガ原作を作成することを意識した「ト書きの脚本を最終話までコンスタントに作成できるか」を審査します。
・「原作のみ」で文字のみの応募の場合は、Googleドキュメントに本文を貼り付けた後、共有リンクのアドレスを応募フォームに記載してもらえれば大丈夫です。その場合、応募後にドキュメントの編集は行わないようにお願いします。
・Googleの共有設定が「リンクを知っている全員」になっていることを確認してください。「制限つき」のままだと応募された作品を読むことができません。詳しくはGoogleドキュメントヘルプの「ファイルを一般公開で共有する」をチェックしてください。
・報奨:
1次審査を通過し第1段階に選ばれた全員:
賞金3万円
第2段階進出:
追加で賞金2万円+連載に向けて担当編集がつきます
最終段階進出者:
最終段階進出時点で追加賞金5万円(計10万円)+応募作品をブラッシュアップした上での連載確約
入賞以上:
賞金10万円+連載確約
大賞:
賞金20万円+応募作品そのままで連載確約
※作画担当とのマッチングの関係上、即座に連載に入ってもらえるとは限りませんが、優先的に提案するという形で連載を確約します。
マンガ大賞の選考フローには「GIGAZINEシークレットクラブ(GSC)・クローズド審査」があります。GSCメンバーの人はもちろん、まだメンバーじゃないよという方も、ぜひこの機会にGSCの一員となって、未来の名作の誕生に立ち会ってください。GIGAZINEシークレットクラブへの登録はこちらから。
それでは、クリエイターの皆さまの応募を心よりお待ちしております。よろしくお願いします。
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