よく日本の家は外国の家と比べて小さいと言われる。ウサギ小屋とまで比喩される。確かに日本の家は家が大きくて当たり前の国の人々から言わせれば小さい。
ところ変わってベトナムの街中の家は小さくて、そして”細い”。ベトナムの家はどれほどまでに細いのか?ベトナムに行ったことがない人にも、ベトナムの家を見たことがない人にも分かりやすく紹介したい。
※2006年4月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
ベトナム的摩天楼。
さっそくツカミで細い家コレクションを出してみた。コレクションの写真を見返すとほぼ全てがカメラを縦に構えて撮っていたことに気づく。
どれも縦に引き伸ばしたんじゃないかと思える写真ばかり。でもこれがベトナム住宅。
天高くそびえる3階~10階建てのベトナム建築。細長いからか、実際の高さよりもずっと高く見えるから不思議だ。全てのただ細いだけでなく、それぞれが細いという同じ条件を持ちながら、色や前面のデザインや機能に個性を持たせている。
大都市は土地がとても高いから家が狭いのか住宅事情を察してみたがそうでもなく、ちょっとした地方都市に行っても、細い家が空に向かって伸び、数階建ての、それでも見た目は立派な摩天楼を作り出す。
ベトナム雑貨が流行ったので、ベトナム住宅も流行ってもいいと思う。
次に細い家のある特徴的な風景を勝手にジャンル分けしてみた。
1.挟まれて窮屈そうな細い家
都会のベトナムの家は細いが、細いの一言で片付けるのはよくない。細い中にもやや太めの家と、狭めの家がある。まずはやや太めの家に挟まれて窮屈そうな狭い家をピックアップ。
2.増築が素敵な細い家
限られた土地で居住スペースを増やすなら上に伸ばすか、地下室をつくるしかない。地下室のあるベトナム庶民の家は見たことがないけれど、上にムリヤリ伸ばした感じの家は沢山ある。強引な増築が素敵な細い家をピックアップ。
ベトナムの細い家の幅を検証する
ところで、いったいベトナムの家の細さはどれくらいなのか、その幅を写真から予測、検証してみよう。
というわけでベトナムの家事情を紹介した。道に面して細い家が整列して建っている風景は日本になく斬新だ。こういう家のデザインなので、寝るときに皆同じ方向に体を横たわって寝るのだ。なんだか同じ道沿いの住民がみんな同じ方向を向いたベッドで寝るというのも一体感があって素敵だ。…そんなことはないか。